毛虫、芋虫、尺取虫、いろんな小さいのが、自ら吐いた糸にぶら下がって揺れている。 油断してはいないつもりなのだが、いつの間にかこいつらが取り付いて、肩を這っていたりする。 何だかむずむずする首を掻こうとした指先に、ぐにゅ…
オーニソガラム。 別名、大甘菜。 甘菜というのは、葉や茎が食べられて、しかも甘い味がするところから来ているらしい。 ちょっと食べる気にはなれないが、いざという時の為に、食べられるということだけは覚えておこう。
小さい白い花。 よくできたオマケという感じだな。 グリコよりはもうちょっと高い菓子についているオマケ。
蛹のようなものは、開く前の穂だろうと思う。 一見頼りなく細い、しかし意外に丈夫な細い茎にぶらさがって、ゆらゆらと気持ちよさそうに揺れていた。
烏野豌豆の花。 明るい緑の中であまり目立たないのだが、よく見ると可愛らしい。 眼鏡を外すと実は可愛い学級委員の女の子みたいな…って、そりゃちょっと違うか。
アジュガ。 南平丘陵の割と日当りのいい下生に、ちょっとづつ固まって咲いていた。 遠目にはくすんで見える小さい白い花は、近寄って見てもやっぱりくすんでいた。
芝桜。 「芝生みたいな茎と葉に、桜に似た花をつけるから」 と、安易に決めた名前なんだろう。 と考えて、ちょっと気になったのが、 「桜」 の部分。 今、桜というとほぼソメイヨシノだが、この花は、ソメイヨシノの丸っこい花弁とはちょっと違う。 当時主流だった桜が、この花のように細身の花弁だったのか。 それとも、先割れの花弁が5枚あることだけに着目しているのか。
ところでソメイヨシノだが、あれは種をつけず、接木で増やすのだそうだ。 いわば体細胞クローン。 1本の原木からこれだけ広まったのだが、そんな広まり方だからか、種としての限界に近いらしい。 他の桜は百年単位で生きるのだが、ソメイヨシノはせいぜい60年ほどで枯れてしまうのだそうだ。
吸葛。 花弁だけだったら可愛らしく見えるんだろうが、わらわと伸びる雄蕊や雌蕊(?)がちょっと気持ち悪い。