2013 08 01

スカイスクラム

オスプレイが追加配備されるそうで、配備対象の機体が岩国基地に搬入されている。 前回同様、ここから順次沖縄に移動することになる。 時事通信から。

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に追加配備される海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ12機のうち、2機が3日午後、米軍岩国基地(山口県岩国市)を離陸し、同飛行場に到着した。

米軍は当初、防衛省を通じ、4機が同日午前に離陸するとしていたが、海兵隊の担当者は「運用上の判断であり、機体のトラブルではない」と話した。

残り10機は5日から普天間飛行場に移動する予定で、2012年10月に配備された12機と合わせて計24機が駐機することになる。 追加配備はこれで完了し、今後、九州や本州などでも低空飛行訓練が本格化するとみられる。

オスプレイは、老朽化し退役するCH46ヘリコプターの後継機として使われる。 追加配備される12機は、7月30日に岩国基地に陸揚げされ、機体整備や確認飛行をしていた。

沖縄県などは開発段階から重大事故が相次いだことから、オスプレイの配備見直しを求めていた。 同県の仲井真弘多知事は3日、「県民の不安が一向に解消されておらず、引き続き、配備計画の見直しと配置分散を強く求める」などとのコメントを発表した。

沖縄配備前のオスプレイが置いてある岩国の地元新聞 日刊いわくに には、このオスプレイに関して 苦情の9割が報道ヘリ騒音 なんて記事も。

米海兵隊のMV22オスプレイ第2陣の陸揚げ作業が行われた30日、岩国市基地政策課には10件の苦情電話が寄せられ、打ち9件は陸揚げ作業の様子を上空から撮影する報道関係者の取材要ヘリの騒音に対する

〜中略〜

オスプレイ陸揚げはどうでもいいから報道ヘリをなんとかしてほしい」「ヘリコプターの騒音が仕事に支障を来している」との内容もあった。

オスプレイ陸揚げに反対する苦情は1件、オスプレイの確認飛行がいつから始まるのか、日時の問い合わせも1件あった。

基地対岸の堤防では陸揚げや追加配備に対している市民ら約150人が「オスプレイは帰れ」などとシュプレヒコールを上げた。

中略というか、記事が画像からはみ出てて見えないんだけどね。

しかし、岩国でこうなら、沖縄はもっと酷いんじゃないかと想像するのだが、実際はどうなんだろう。 米軍基地による制限が強くて、沖縄では満足に報道のヘリが飛ばせなくて、むしろ静かだったりするんだろうか。 この辺りを 「市民」 ではなく 「住民」 に訊いてみたいものだな。

そもそもオスプレイに反対する理由である事故についても、報道のヘリは割と多い。 それも取材合戦の途中で衝突して墜落とか、かなり駄目な感じだったりするのだが、 「市民ら」 はそっちについてどう思っているのかね。 「オスプレイが無ければ報道ヘリの騒音も事故も無いのだから、悪いのはオスプレイ」 なんて言うのかな。

まあしかし、地元紙の書き方も、これはこれで印象優先だったりする。 見出しの 「9割」 からかなり多いように感じるが、記事を読んでみると全体の件数は10件だからね。 嘘ではないけど、見出しが与える印象程の数字ではない。 こう言うと、きっと 「捉え方は人それぞれ」 なんて返すんだろうな。

ところで天気の 「晴れ」 だが、空の9割が雲で覆われていても1割晴れ間があれば晴れ。 「市民ら」 という言葉も、きっとこんな感じで使われているんだろう。 約150人のうち、1割ぐらい市民がいれば 「市民ら」 と。

気になるのは、 「ら」 が存在を示唆する、市民じゃない人達が何なのかだな。 沖縄のデモではハングルがプラカードに書かれていたそうだが、やっぱりこの辺りなんだろうか。