さあ、いよいよやってまいりました、師走。 師が走ると書いて師走。 年末恒例、師限定の大レース。 もちろん今年も走ります。 今年は平成最後を記念しての大師(グランド・チャンピオン)大会。 かつての師走を走り抜いた師の中の師がここに集結。 では早速出場する大師を見ていきましょう。 まずは1番、おーっといきなり大本命、弘法大師だ。 問答無用の大天才。 山しかない四国で鍛えた健脚が、更に神通力を得ての無双状態。 今年の優勝はすでに決まったか。 と思ったら2番、来た、伝教大師。 超真面目の天元突破。 加速減速コース取り、果ては天気から運まで、レースの全てを徹底究明。 そして走りの最適解。 永遠のライバルがここで再び激突。 これ以上何を見るのか。 いやいや、まだ終わらない。 3番、慈恵大師だ。 金持ちにしてイケメン。 それだけでも許し難いのに、おみくじで女子のハートを鷲掴み。 個人的に大嫌い。 もちろん速いからここにいる。 比喩ではなく本当に鬼になって走る、あの伝説の鬼走りをここで見せるのか。
なんてF1実況時代の古舘調で妄想しながら散歩してた。 もちろん俺は走らない。
紋白蝶(モンシロチョウ)
もう随分と寒くなって来たが、暖かい日にはまだちらほら見かける。 でも、のんびりしている時間は無いんだよな。
外周部にダイナモをつけて発電とか、無理矢理に活用されていた水車だが、ここしばらく回っているのを見ていない。 というかもう回れそうにない。 「水車を止めるな」 という看板も撤去されていた。
入り口の 「入」 の表示がちょっと好き。
ところで、これが意味するのは 「入れ」 なのか 「入ってる」 或いは 「入れる」 なのか、つまり指示なのか状態なのか、どっちだろうね。
画面の設計をするときは、使う人が 「今何をすればいいのか」 をすぐに見て取れるようにするにはどうすればいいか、なんてことを考えるのだが、その参考にしようと世の中を見ると、これがなかなか面白い。 指示か状態かってのもそう。 こんなやり方もあるのかって、感心することがたまにある。 参考にならないことも多いけど。
ほとんどの状況で説明不要なiOSのユーザーインターフェースは、見た目も操作性も個人的には好きだが、あれがどこでも最適解じゃないってのも面白いところ。
以前、何のシステムだったか、何をしていいのかさっぱり解らない画面を見たことがある。
「初見殺しですよね、これ。 これで何をしろっていうのか、全然解らないですよ」
「ああ、これ、自分もさっぱりです。 何度か聞いてるんですけど、何度聞いても、全然腑に落ちないというか」
「いいんですかね、そんなんで」
「そう思うでしょ? でも、これじゃないと駄目らしいですよ。 業務が分かってくると、これが一番早く入力できるらしいです」
「そうなんですか?」
「ユーザーテストに立ち会ったときに見たら、自分らの10倍ぐらいのスピードで入力してましたよ」
「10倍って」
「いや、本当に。 あと、この並びがミスや異常値にも気付きやすいらしいです」
「へー…プロ専用なんですねぇ…」
なんて話をしたんだった。 ちょっと手伝っただけだったので、最後まで何がどう良いのか判らないままだったけど。
こうした場合、初心者向け中級者向け熟練者向けに画面を切り替えられるようにするのが一つの解決策だと思うけど、まあ、提案したところで採用されないよな。 発注する側からすると、最も効率の上がる熟練者向け画面だけ用意して、使う人に熟練者になってもらうのが一番効率がいいのだから。
京王線の車庫の表示も、訓練を受けた運転手に最適化されているのかもしれないな。