ダンッ!
びっくりして振り向いたら、婆さんがエスカレーターを転げ落ちていた。 杖を突き損ねたらしい。 ごろごろと後ろ向きに2回転したところで、そこにいたおっさんに引っ掛かって、足が上の状態で停止。 おっさんに助け起こされていた。 婆さん、終始無言。 悲鳴すらもなし。
川崎駅のエスカレーターでのこと。
川崎から戻る電車の中、俺と同じぐらいの年齢のサラリーマン風が、ドラえもんを読んでいた。 傷みや汚れがほとんど無い、けっこう新しいものだったのだが、ドラえもんって今でも本屋で売ってるんだろうか。
ノビ太、ジャイアン、静香ちゃん、そしてスネ夫。 まあノビ太は別として、他の登場人物の中でスネ夫の扱いが随分と低いものになっているのは、気のせいでは無いと思う。 貧乏な作者の、金持ちに対する屈折した思いの表れだろうか。 とすれば、ドラえもんもまた違った楽しみ方ができるかもしれないな。
会社で。
「ホームページの URL 教えて」
「いや」
「えー、なんでー?」
「まぁ、ろくなこと書いてないし」
「そんなの、今更言うことじゃないでしょ。 全然平気だから」
さらに
「さっき電話してたでしょ?」
「そりゃ電話ぐらいするよ。 何で?」
「うん、なんか、ちゃんと仕事してるんですねぇ」
「はぁ?」
俺のイメージって…