多摩モノレール北の終点である上北台から直線でおよそ2km、村上山ダムを渡った先にある山口観音に行ってきた。 以前にも行ったことがあって、その時の写真を見てたらまた行きたくなったのだった。 散歩にもちょうどいい距離だし。
本堂の屋根の下には、鳥のような何かの頭が並んでいた。 意味は判らないがかっこいい。 ま、意味が判らないからこそ、かっこいいなんて言ってられるのかもしれないが。
本堂の裏の大量に並ぶ水子地蔵に、こんなのが紛れていた。 中南米古代文明風味。 これも水子供養なんだろうか。 他の地蔵は、縫い包みとかファンシーな服とか、なんか保育園風味の飾り付けばかりなので、これを見つけた時はちょっと驚いた。 これは夫婦のつもりなんだろうか。 亡くなったのが双子だったのか。 実は大した意味なんて無いのか。
水子の丘を登り切ったところに椅子があって、兎が二匹座っていた。 作られたばかりの頃はきっと可愛かったんだろうが、今はもうファンシーの欠片も無いな。 歴戦の勇士って感じ。 「おい、そこの若いの」 とか言いそう。
実は小物が意外にかっこいいんだよな。 これは午。 石灯籠の周囲を取り囲んで干支が刻まれているのだが、この午は確か南側だったから、方角もきちんと合わせているんだろう。 って、そんなのは常識で今更言うことでもないのかな。
羊。 干支の一つとは思えないかっこよさ。 もこもこ感皆無。 山羊よりは確実に強いと思われる。
巳。 これがもう中二病患者のハートを鷲掴み。 って、蛇には手も足も無いから丸呑みか。
今こそ汝が右手に、その呪わしき命運尽き果てるまで、高き銀河より降りたもう蛇遣い座を宿すものなり。 されば我は求め訴えたり。 喰らえ、その毒蛇の牙を以て!
みたいな。
ぽっくりさんの隣、七福神の裏、壊れた小さな七福神とか観音像とかと一緒に洋風のこいつがポツンと。 これは妖精だろうか。 最初の一瞬は泣きそうな顔に見えたのだが、しばらく見ているうちに邪悪な笑みを浮かべているような感じがしてきた。
この後、本堂の周りにぐるりと並んでいるマニ車を一通り回して帰ってきた。 マニ車ってのは、宗教的な効能はどうか知らないけど、手のひらのマッサージにはなるよな。 何かちょっと気持ち良い。 青竹の替わりに足でころころするのも良いかも。 足で回しても、回した数だけ経を唱えたとカウントしてくれるのだろうか。