dynabookについて。 IT media NEWSから。
「dynabook」ブランドでPC事業を展開するシャープ子会社・東芝クライアントソリューションは12月3日、来年1月1日付で社名を「Dynabook株式会社」に変更すると発表した。 新社名の下、「ハードウェア(dynabook as a Computing)とサービス(dynabook as a Service)の融合”」に取り組むという。
東芝クライアントソリューションは、東芝のPC事業を分割し、シャープが買収した企業で、シャープが80.1%、東芝が19.9%出資している。
新社名の下で「事業のグローバル展開を新方針として、『人に寄り添う、社会を支える、真のコンピューティング』と『ユーザーを起点に考えた新しい付加価値・サービス』を追求する」としている。
一時はノートPCのシェアのトップに立ってたんだよな。 まあ、ノートPCというジャンルを作ったのが初代dynabookだったのだから、トップに立って当然ではあるが。 それがCompaqに抜かれ、一度は1位を取り戻したが今度はDellに抜かれ、さらにCompaqを吸収したHewlett Packardにも抜かれ、あとはもう落ちる一方。
このdynabookという名前、出た当初は結構叩かれたものだった。
どこでも誰でも使える理想のコンピューターであるDynaBookを、その資格の無いものが名乗っている
とかね。
正直な話、俺もそう思っていた。
「性能は貧弱なくせに形は相撲部員の弁当箱みたいなのがdynabookって、アラン・ケイが見たらどう思うか。
自分でもちょっと厚かましいと思っているから、海外じゃdynabookを名乗らなかったんじゃないの?」
なんて。
しかし今改めて思うに、名前は置いといて、あんなスペックでもノートPCを世に出したことは正解だった。
理想のDynaBookなんて、今のPCのスペックだって厳しいんだよな。 今のノートPCなら、アラン・ケイが提唱したときに想像していた80%ぐらいには到達しているかもしれないが、それでもまだ100%じゃないだろう。 そんな理想の完全な体現を待っていたら何も進まない。
不完全でもいいから、まず形にして世に問うこと。 これが発展を加速するのだ。
ソフトウェアでもそう考えてくれると嬉しいけど、これがなかなか難しい。 海外だと、プロトタイプ程度に形ができたところで世に出して後はみんなで改善していくってパターンも多いのだが、日本じゃ世に出したものに一つの不具合も許されない空気。 もちろん不具合なんて無い方が良いに決まってるけどさ。
誰だったか
Done is better than perfect.
なんて言ってたが、そういう考え方も大切だよな。 いやもちろん、全部が全部それで良いとは言わないけどさ。 でも初代dynabookは、きっとこの精神で生まれたのだ。
と思ったのだが。
初代dynabook程度には動きます!
なんか、微妙…