2009 01 04

冬の幽霊

年明けにいきなりだが、毎年、年末にたくさん有名人が死んでる印象がある。 単に寒いからという理由なら年明けの方が多くなると思うのだが、印象に残っているのは年末の死。 実際はどうなんだろう。 印象と実際はけっこう違うことが多いからなぁ。 年末はいろんな番組でその年の総括をするから、その中で印象が強化されているだけなのかもしれないな。

去年の年末、飯島愛が死んだ。

俺にとっての彼女は、まず顔があんまり好みじゃない上に脱いだらガッカリおっぱい。 なもんで、彼女のAVは二作を見て打ち止め。 って、ガッカリなんて言いながら二作も見てるわけだが。 ま、そんなことはどうでもよくて、最近見つけたのが、彼女が台湾の占い師から死を予言されていたって動画。

私こないだね、すごい有名な台湾の、すっごい予約をしないと… まあ、3年後に超ご期待なんだけど。 死んじゃう、みたいなこと言われたの。 超ご期待。 3年後にこの映像使えるかもしれないけど。 いなくなるって言われたから。 それは芸能界からですか? って訊いたら… どっちも拙いんだけど… どこから? って訊いたら、 「死ぬときは何も持って行けませんよ」 って言って、その人、あたしの顔見て泣き出すの。

彼女の言葉をピックアップすると、だいたいこんな感じ。 SMAPの中居が司会をしてる番組の中で、 「こっちが泣きたいよ!」 なんて言ってた。

番組が実際に放送されたのは6年ぐらい前のようで、 「3年後」 というのは外れているわけだが、まあ、あんまり気持ちのいいものではないな。

その繋がりって訳でもないのだが、その後、心霊写真なんかを探して回っているうちに見つけた、幽霊の話。

ある有名な心霊スポットへ、深夜に車で行ってみたんですよ。

トンネルを抜けると、そこが有名な心霊スポット。 と、目の前にふっと女の人の白い影が。

あ!と思って、慌ててブレーキを踏んで降りてみたところ、そこに人影はなく、目の前は崖。 ガードレールが壊れていて、ブレーキを踏んでなかったら落ちてしまっていたかもしれない。

「あの幽霊は助けてくれたんだ」

そう思って、そこで手を合わせ、お祈りして帰路についた。

トンネルを引き返す途中、ふとミラーを見ると、後部座席に先ほど目の前を横切った女の人の姿が…。 その女の人はこう呟いた。

「…死ねばよかったのに」

「いや、でもホント助かったよ、ありがと」

「ば…ばかっ、あんたなんか死んじゃえばよかったのよ!」

「お礼しないとな。 また来週来てもいいかな?」

「ダ、ダメ! また落ちそうになったら危ないわっ!」

翌週、なんか弁当用意して待っててくれました。 作りすぎただけで、けっして僕のために用意したんじゃないそうです。

意表を突く展開に、思わず笑ってしまった。 さんざん笑った後でしみじみと思ったのだが、テレビの向こうの人の死ってのは、俺にとってはとても軽いことなんだよな。