マンションの理事になった。 といっても持ち回りの順番が回ってきただけだが。
理事の中から理事長とか副理事長とか決めるのだが、やりたいと立候補する人などいるはずもない。 そして登場する阿弥陀籤。 管理会社の人によると例年阿弥陀籤だそうで、前理事長は引っ越してきた年にいきなり理事長になってしまったのだそうだ。
その阿弥陀籤だが、俺は最後だった。 それぞれが場所を選んで線を幾つか引き足して次に回すのだが、最後だったので場所の選択の余地は無く、線ももう十分に引いてあったので付け足さず、ただ眺めているだけの状態。
で、書記になった。
これが良いのか悪いのか判らないが、役職を確認する順番は理事長から始まって書記が最後だったので、多分一番気楽なんだろう。 面倒なのは理事長だけらしい。
その理事長を引き当ててしまった人は、その日が仕事で来れなくなった夫の代理として来ていた奥さん。 最初にオープンされた理事長がまさかの自分で
「えっ! やばいっ! あー…何て言おう…」
と、いい反応していた。