子供の頃、よく昆虫を捕まえて家で飼っていた。 親に昆虫図鑑を買ってもらってからは、捕まえてきた昆虫をいろいろ調べるようになった。 捕まえることも楽しかったが、調べることもけっこう楽しかった。 図鑑でしか見たことの無い昆虫を、いつかきっと捕まえようと思いながら。
デジタルカメラを買ったのは、実は昆虫を撮ろうと思ったからだ。 「捕る」 が 「撮る」 に変わったけど、まあ子供の頃と大差無い感覚。 しかし、最初に買った(買うことができた)のは、単焦点で画素数もようやく百万といったレベルのもの。 大きく撮るには接近しなければならず、しかしうかつに接近すると逃げられる。 なかなかもどかしい。
そんなもどかしい思いをしながらついでのように撮っていた花なのだが、撮ってみると、これがなかなか面白いのだ。 撮ってきた花について調べることも。 デジタルカメラが3代目になった今、いろんな花を撮ることも、目的の一つになっている。 そして、撮ってきた花を調べるために、今日は図鑑を買ってきた。 「日本の野草」 という、写真満載(と言うか、ほとんど写真だけ)のもの。 子供の頃に昆虫図鑑を見ながら思ったことを、今、この図鑑を見ながらまた思っているよ。