今年も自殺が3万人を超えて、これで12年連続なんだそうだ。 以下、All About の記事から引用。
自殺の理由は様々ですが、警視庁の統計では例年 「健康問題」 が最も多く 「経済・生活問題」 「家庭問題」 「勤務問題」 「男女問題」 「学校問題」 「その他」 と続いています。
しかし、自殺に至るほどの精神的ストレスを抱えている人の場合、単独原因のみで自殺にまで追い込まれるケースはむしろ少なく、複数の要因が複雑に絡み合って自殺へと向かっていくものと考えられます。 典型的なのは次のようなケースです。
- 勤務問題
- リストラにあった人が失職する
- 生活・経済問題
- 収入が低下する
- ローンや学費が払えない
- 家の売却、子どもの転校、退学
- 家庭問題
- 家庭内の雰囲気が極度に暗くなる
- 和やかな会話が減少する
このように、複数の要因が絡み合うことで希望を失い、自分自身への無価値観が強くなっていくのです。
死にたいと思った時に、 「それでも生きていたらきっとまたいいことがある」 と思えるようないいことが何も思いつかないってのは、まあ、寂しい人生だったんだろう。 でも、そうした人に 「生きていたらきっといいことがあるよ」 なんて言葉は、きっと響かないんだろうなぁ。 むしろ余計に落ち込ませるだけなんじゃないかって気がする。
そこで、と繋ぐのも変だが、自殺が悪いことって認識もそろそろ変えてもいいんじゃないかな。 適正な人口を遥かに越えて人がいる訳だし、死にたくなった人や諦めてしまった人から死んで行くのは、死にたくない人が事故や病気で死ぬよりもマシなことなんじゃないだろうか。 記事は、自殺が鬱病に追い込まれた結果という論調で、それはつまり病気であって、病気の今どう思っているかとは別に基本的には死にたくないってことなんだろうし、マシって言い方もどうかとは思うが。 でも、例えば今75歳以上の老人が一斉に自殺したら、日本の抱えている問題の幾つかはあっさり解決だったりするんだよな。 って、ここで老人という括りはズレ過ぎか。
極論同士だけど、自殺したい人が全員生き残った社会と、自殺したい人が全員自殺した社会とを比べた時に、その後健全になるのは、むしろ後者のような気がするよ。
ところで、自殺は圧倒的に男の方が多いんだよな。 この記事では、典型的な自殺に至る流れの最後が家庭問題になっているのだが、これは逆に言うと 「結婚しなかったらリストラされても自殺しない」 ってことだろうか。 だとしたら、男にとって家庭ってのは何なんだろうね。
井の頭公園の紅葉。 今年の紅葉はどこも今一つなのだが、ここの紅葉は奇麗だったな。
黄葉もなかなか。