チャーハンを作る
たまに、本当にどうでもいいことで、ちょっと羨ましくなるけどやっぱりどうでもいい才能の片鱗を見てしまったりすることがあって、そんな時、それが何であれ、なんだか平和を感じたりするのだった。
そんな才能の片鱗を一つ。
緊急献立会議した。
チャーハンを作るよう指示した。
食材を仕入れるよう指示した。
食材を仕入れる準備に入った。
食材の仕入れが完了し調理待機状態に突入した。
食材の下拵えを指示した。
鋼鉄の包丁がかつてない程の切れ味で食材を切り裂くだろうと発表した。
鋼鉄の包丁が待機状態に入ったと発表した。
食材の下拵えが終了したと発表した。
下拵えを終えた食材が待機状態に入った。
鋼鉄のフライパンを準備するよう指示した。
鋼鉄のフライパンのが待機状態に入った。
チャーハンの調理を指示した。
チャーハンの調理が可能な待機状態に突入した。
強力な火力で炒めるだろうと発表した。
ガスコンロが待機状態に入った。
お昼までに重大な決断をすると発表した。
お昼のメニューがチャーハンに決定したと発表した。
チャーハンを作ることが承認された。
この世の誰も体験したことのない革命的食感のチャーハンになるだろう。
本物のチャーハンを味わうこととなるだろう
カレーライスの予定を白紙に戻す決定が下った。
ガスコンロの元栓が総解放され、残されたのはチャーハンの調理だけだ。
チャーハンの調理開始まで1分1秒の状態だ。
すでに客には通告している。
ネタは北朝鮮のミサイルなんだけど、こうしてチャーハンに例えると、絶対射ってきそうにない感じがするな。 無慈悲な安心感。 ま、目的が体制の維持で、そのために欲しいのが援助で、だから実際に実害があるように射つことができずに脅しを繰り返す状態なわけで、そもそも安心して見ているから、こうしたネタに笑ってられるのかもしれないんだけどさ。
あ、欲しいのは援助ってことで、文末にいちいち 「チラッ」 なんて、こちらを伺う様子を明示すると、より一層いい感じかも。
緊急献立会議した。(チラッ)
チャーハンを作るよう指示した。(チラッ)
食材を仕入れるよう指示した。(チラッ)
食材を仕入れる準備に入った。(チラッ)
…
と思ったが、ちっとも良い感じじゃないな。 ただ鬱陶しいだけだった。