2011 08 06

セシウムさん

フジテレビ系列の東海テレビで起きた放送事故のその後。 読売新聞から。

東海テレビ放送(名古屋市)が4日に放送した情報番組「ぴーかんテレビ」で、岩手県産米のプレゼント当選者について「怪しいお米 セシウムさん」などと不適切なテロップを誤って流した問題で、同社は5日午後6時半過ぎ、特別番組を放送し、浅野碩也社長が謝罪した。

特別番組冒頭で浅野社長は「岩手県、福島県をはじめ多くの方にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪し、深々と頭を下げた。 そのうえで、アナウンサー2人が問題の経緯や原因を説明した。

それによると、放送の前日に外部のコンピューターグラフィックス制作会社に所属する50歳代の制作者がふざけてテロップを作成。 タイムキーパーが訂正を依頼したが、訂正されなかった。 さらに放送当日もタイムキーパーが訂正を求めたが、訂正されないまま放送されてしまったという。

リハーサルとはいえ、あんなものを悪ふざけで作ってみせるだろうか。 普通はやらないし、外注であればむしろできないだろう。 納品する相手がまともな神経の持ち主だと認識していたなら、あんなのを作って持ち込むことなんてできないだろうから。

察するに、普段からそうした風潮があったのではないか。 人の不幸を見て、 「うわっ、酷ぇ、うけるー」 みたいなのり。

今回のテロップもそうした延長で作られ、実際にそれはその場で受けたんだろうと思う。 タイムキーパーが訂正を指示したと言うが、その実態は、

「うはは、それ受ける-、でもこれ、絶対見せられないよね」

「そうそう、見せたら俺たち終わり、むしろ俺たちがセシウムさんだよ、わはは」

ぐらいのものだったんじゃないか。 さらには、

「じゃあこれを番線に入れますよっと」

「うわw、ちょw、おまw、やばいって、それ危なすぎ」

みたいなのりで、チキンレースじみたことをやっていたとか。

もの凄く譲って好意的に解釈するなら、テレビ局、特に報道なんかは人の不幸で飯を食うようなもので、だから他人の不幸に慣れてしまって、常人と基準が違っているのかもしれない。 今回の震災はそんな連中にとっても大きな災害で、だから最初はおとなしくしていたけど、ここに来ていろいろ落ち着いてきたと感じていて、だからそろそろネタにしてもいいかと考えたのだが、そこで一般人との違いが表面化した、と。

ないか。 バラエティー番組だもんな。

で、東海テレビはただ謝るだけなのかな。 賠償金とか慰謝料とか払わないのか? 直ちに訂正したから風評被害は無いとか?

そうそう、賠償金と言えばこんなニュースも。 時事通信から。

女性にだけ6カ月の再婚禁止期間を定めた民法の規定は、法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、岡山県総社市の20代の女性が4日、国を相手に165万円の損害賠償を求める訴訟を岡山地裁に起こした。

訴状によると、女性は2008年3月に前夫と離婚。 同年10月に現在の夫と再婚するまで6カ月以上待たねばならず、「多大な精神的苦痛を被った」と主張。 再婚禁止期間を定めた民法733条は「必要以上の制約を女性に課しており、性別による差別だ」と訴えている。

女性は同年11月、現在の夫との子どもを出産したが、離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する民法722条の規定で出生届が受理されず、国などに損害賠償を求め提訴。 一、二審とも敗訴し、上告している。

女はもはや気違いの域だと思うが、こうしたケースで 離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定 されたんじゃ、前夫の精神的苦痛も洒落にならないな。 明らかに浮気相手の子供なのに、自分の子供として養育義務を課されるとか、どんな罰ゲームなんだか。

ということで、根本的に制度を変えてはどうか。

これだけ医学が発達した今、出産時期だけで父親を推定しなきゃいけない理由は無いからね。

しかし、DNA鑑定による親子鑑定は、それで潔白を証明できるはずの女性から反対されているそうだ。 やっぱり、調べられると拙いことがあるんだろうか。 あるんだろうな。 ドイツだと1割が父親とは違う男の子供だったそうで、日本でも他人事じゃないんだろう。