2014 09 06

麻婆豆腐

父が呆けてからそろそろ1年。 この間、全くと言っていい程に酒を飲ませなかった結果、健康診断的な数値が軒並み改善されて、これまで飲んでいた肝臓や血圧の薬を止めることができた。 左耳の、本人曰く 「ずっと耳の中で蝉が鳴いているような」 状態も改善されたようで、一人でいるときのテレビの音が随分と小さくなった。 これも酒の影響だったのだろうか。 後はアルツハイマーと緑内障だけど、これはもうどうしようもないんだろうな。

そんな父を連れて、河原を散歩。

瓜草

瓜草(ウリクサ)だと思う。

名前の由来は実が瓜に似ているからだそうで、だったら実を見て確かめれば良いようなものだが、実のなる頃にはきっと花を忘れているのだ。

産卵中

産卵中の羽黒蜻蛉。 水草に卵を産みつけるのが羽黒流。

暫く見ていると、何度か場所を変えては、尻尾の先を探るように動かしていた。 何かしっくり来ないのだろうか。 少々流れが速くても問題無いらしいが、停まるときは必ず尻尾を上流に向けていた。

挫折

事故でもあったんだろうか。 酔っぱらいが蹴り倒したってことはないよな。

出かけたついでに買い物をして帰った。

買ったのは、学生時代から世話になっている丸美屋の麻婆豆腐の素と総菜が数点。 麻婆豆腐は、これを料理と言うのはちょと躊躇うレベルの手軽なものだが、父には受けがいい。 初めて作ったときは 「これは美味いのぉ。 今までこんなのは作ったことが無いけど、これは簡単に作れるんか? だったら今度作ってみるかの」 なんて言っていた。 以来、結構な頻度で食卓へ登場している。 ちなみに中辛。

まだ呆ける前、日々の食事の準備を父がしてくれていた頃、夕食に出てきた生姜焼きを美味いと褒めたら、その後やたら生姜焼きが増えたんだよな。 今なら、そんな父の気持ちがちょっと判る気がする。 まあ、今更なんだけどさ。