8時に空港で、北京生まれの中国人と待ち合わせ。 南平→(京王線)→新宿→(山手線)→日暮里→(京成スカイライナー)→成田第2ターミナルと、これがもっとも速いらしいのだが、それでも2時間半。 家を出たのは5時半。 眠い。
これから乗ろうとする飛行機が、 「アナウンスシステムが故障しました。 修理に10分ほどかかります」 なんてことになってて、ちょっとびびる。 が、なんとか無事に飛び立って、狭い座席で不味い機内食を食って、上海に着いたのは現地時間の12時ちょっと過ぎ。 ちなみに、上海と日本の時差は1時間。
そして、上海。
空港から乗ったタクシーが、ぼろいくせにすっ飛ばす。 あらかじめ言われていたのだが、ここまでとは思わなかった。 びゅんびゅん通り過ぎる景色に、建設中の建物が目立つ。 走っている車は、BMWなどの高級車は別として、どこかしら凹んで傷ついている。
タクシーの運転席がこんな風にガードされているのは、強盗対策らしい。
まずは出張先の会社に行って、明日以降の予定を打ち合わせ。 それからホテルにチェックイン。 フロントでは、 「わたなべひろゆき」 と言っても通じない。 試しに 「どっぴぇんぼーつー」 と言ってみたら、 「おぉ!」 と反応が返ってきた。 地味にショック。
ホテルは、ビジネスホテルみたいなのを想像していたのだが、全然違うな。 部屋が2つあって、寝室はダブルベッドで、無駄に広い。 しかし、広い部屋が即ち綺麗という訳ではない。 上海では中堅どころのランクなんだそうだ。
テレビは SONY。 テレビをつけると、上海の番組に混じって NHK がサッカーを放送していた。 それにしても、これって一人で泊まる部屋じゃないよな。
こっちはベッドルーム。 ダブルベッド。 ネイティブっぽく発音するなら、ダボーベッ。 部屋が広いのはどうでもいいけど、ベッドが広いのはいいね。
部屋には、中華料理のメニューが置いてあって、そこには中国語表記に、英語と日本語も添えてある。 で、その日本語表示なのだが、どう訳していいかよく判らないものもあるようで、これなどは 「雷門」 を 「サンダーゲート」 と言うようなレベルでの直訳。 日本語で注文するのは、ちょっと勇気が必要だな。
ちなみに、この 「佛が壁を跳び上がる」 はスープ。
寺の外で作っていたら、その寺で修行中の僧侶が、あまりのいい匂いに修行をなげうって壁を飛び越えてやってきた。
ということで付いた名前だそうだ。 その昔、 美味しんぼ という漫画で紹介されていたのを覚えている。
さらにメニュー。 ベタな直訳でも、やってるだけましなのかもしれない。
酒だということは判るのだが、それだけの
酒鬼酒
。
それ中国語だろ!
と突っ込みたくなる
小糊塗仙
。
意味を考えることすら放棄の
ウーリャイエ
。
ははは…
夕方、日本から同行した中国人とゲンチャーズ2人とでレストランへ。 麻婆豆腐に似た上海蟹豆腐が美味い。 蓮根に餅米を詰めたのが美味い。 これは上海の定番家庭料理なんだとか。 茸のスープが美味い。 ヘルシーさが受けて、今、流行っているそうだ。 あと、鳩の姿焼き、鶏の酒蒸し、北京ダックと、鳥三昧。 腹一杯。
ホテルに帰ってぼんやりテレビを見ていたら、電話がかかってきた。 たどたどしい日本語で、女が言う。
「もしもし? マッサージ、OK? セックス、OK?」
ルームサービス?