2002 10 06

上海:OK?

8時に空港で、北京生まれの中国人と待ち合わせ。 南平→(京王線)→新宿→(山手線)→日暮里→(京成スカイライナー)→成田第2ターミナルと、これがもっとも速いらしいのだが、それでも2時間半。 家を出たのは5時半。 眠い。

これから乗ろうとする飛行機が、 「アナウンスシステムが故障しました。 修理に10分ほどかかります」 なんてことになってて、ちょっとびびる。 が、なんとか無事に飛び立って、狭い座席で不味い機内食を食って、上海に着いたのは現地時間の12時ちょっと過ぎ。 ちなみに、上海と日本の時差は1時間。

そして、上海。

空港から乗ったタクシーが、ぼろいくせにすっ飛ばす。 あらかじめ言われていたのだが、ここまでとは思わなかった。 びゅんびゅん通り過ぎる景色に、建設中の建物が目立つ。 走っている車は、BMWなどの高級車は別として、どこかしら凹んで傷ついている。

タクシー

タクシーの運転席がこんな風にガードされているのは、強盗対策らしい。

まずは出張先の会社に行って、明日以降の予定を打ち合わせ。 それからホテルにチェックイン。 フロントでは、 「わたなべひろゆき」 と言っても通じない。 試しに 「どっぴぇんぼーつー」 と言ってみたら、 「おぉ!」 と反応が返ってきた。 地味にショック。

ホテルは、ビジネスホテルみたいなのを想像していたのだが、全然違うな。 部屋が2つあって、寝室はダブルベッドで、無駄に広い。 しかし、広い部屋が即ち綺麗という訳ではない。 上海では中堅どころのランクなんだそうだ。

ホテルの部屋の1

テレビは SONY。 テレビをつけると、上海の番組に混じって NHK がサッカーを放送していた。 それにしても、これって一人で泊まる部屋じゃないよな。

ホテルの部屋の2

こっちはベッドルーム。 ダブルベッド。 ネイティブっぽく発音するなら、ダボーベッ。 部屋が広いのはどうでもいいけど、ベッドが広いのはいいね。

メニューの1

部屋には、中華料理のメニューが置いてあって、そこには中国語表記に、英語と日本語も添えてある。 で、その日本語表示なのだが、どう訳していいかよく判らないものもあるようで、これなどは 「雷門」 を 「サンダーゲート」 と言うようなレベルでの直訳。 日本語で注文するのは、ちょっと勇気が必要だな。

ちなみに、この 「佛が壁を跳び上がる」 はスープ。  

寺の外で作っていたら、その寺で修行中の僧侶が、あまりのいい匂いに修行をなげうって壁を飛び越えてやってきた。

ということで付いた名前だそうだ。 その昔、 美味しんぼ という漫画で紹介されていたのを覚えている。

メニューの2

さらにメニュー。 ベタな直訳でも、やってるだけましなのかもしれない。

酒だということは判るのだが、それだけの 酒鬼酒 。 それ中国語だろ! と突っ込みたくなる 小糊塗仙 。 意味を考えることすら放棄の ウーリャイエ 。 ははは…

夕方、日本から同行した中国人とゲンチャーズ2人とでレストランへ。 麻婆豆腐に似た上海蟹豆腐が美味い。 蓮根に餅米を詰めたのが美味い。 これは上海の定番家庭料理なんだとか。 茸のスープが美味い。 ヘルシーさが受けて、今、流行っているそうだ。 あと、鳩の姿焼き、鶏の酒蒸し、北京ダックと、鳥三昧。 腹一杯。

ホテルに帰ってぼんやりテレビを見ていたら、電話がかかってきた。 たどたどしい日本語で、女が言う。

「もしもし? マッサージ、OK? セックス、OK?」

ルームサービス?