浅川の土手を散歩していた時のこと。
ふと対岸を見ると、鴨が首を伸ばして水辺の草を引っ張っていた。 しばらく見ていると、引っ張るだけじゃなくて、揺さぶってみたり突き回してみたりと多彩な(?)動きを見せ、その後に下草の中に首を突っ込む。 何かの実を落として食べようとしているのだろう。
更に見ていて、足元の水の中に鯉が待機していることに気がついた。 水に何かが落ちてくるのを待っているようで、鴨が草を咥えて首を振り回すのに合わせて、鯉も水面で口を開けていた。
「どれだよ?」
「そっちの大きいの」
「これか?」
「そのもうちょっと上の、そう、それ」
「しょうがないなぁ…よっこらしょっと」
…ぽちゃん…
「ありがとう!」
みたいなやりとりを想像してなんかちょっとほのぼのしてしまった。 まあ、実際は互いに勝手にやっているのだろうけどさ。