7時のニュースに続けてなんとなく見ていることが多いNHKのクローズアップ現代だが、BPOから放送倫理違反指摘されていた。 朝日新聞から。
昨年5月にNHK「クローズアップ現代」で放送された「出家詐欺」報道の過剰演出問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は6日、意見書を発表した。 番組について「重大な放送倫理違反があった」と指摘する一方、この問題で高市早苗総務相がNHKを厳重注意したことや、自民党がNHK幹部を呼んで説明をさせたことを厳しく批判した。 同委員会が国や与党に異議を表明するのは初めて。
〜中略〜
「クローズアップ現代」の過剰演出問題
NHKが2014年5月14日の同番組で、多重債務者が出家して戸籍名を変え、債務記録の照会を困難にする「出家詐欺」を特集。 週刊文春が今年3月、「やらせがあった」と報道した。 NHKの調査委員会は4月、報告書で「やらせ」はなかったとする一方、「過剰な演出」や「視聴者に誤解を与える編集」があったと公表した。 番組では詐欺をあっせんするブローカーとされる男性と多重債務者とされる男性が相談する部屋を隠し撮りしたように放送したが、実際は記者も部屋に同席していた。 NHKは記者ら15人を処分。 5月からBPO放送倫理検証委員会が審議していた。
検証委が指摘した主な問題点
- 重大な放送倫理違反があった
- 事前取材も裏付け取材もなしに、情報提供者の証言に全面的に依存
- 報道番組で許容される演出の範囲を著しく逸脱
- 「隠し撮り」風の取材は事実を歪曲
- NHK放送ガイドラインの「やらせ」の概念は視聴者の一般的な感覚とは距離がある
- 政府が放送法の規定に依拠して個別番組の内容に介入することは許されない
- 放送の自由と自律に対する政権党による圧力は、厳しく非難されるべきだ
違反を指摘するのはいいのだが、その指摘を自分達以外はしちゃ駄目という主張の方がメインに見えるのはどうなんだろう。 同じ放送局で倫理違反が再発した際には自分達も責任を取るぐらいの姿勢を見せるなら、そうした主張も少しは納得できるけど、現状は、自主的に何かやっているというアリバイ作りにしか見えないし。
というか、メンバーに こんな人 がいるのだ。 もう何を言っても 「お前が言うな」 で終わってしまうだろう。
セキュリティー会社がセキュリティー犯罪者を雇うように、こんな人でも使い方によっては役に立つのかな。 下らない言い逃れを予め潰すためには、どんな下らない言い逃れをするかを知る必要がある、 そのためのサンプリング要員とか。 無いか。
そうそう、昨日のことだが、NHKを見ていたら、このニュースをやったあとで 特報首都圏「過剰反応社会 どこまで配慮しますか」 が始まった。
過剰反応があった例として番組内で取り上げていたのはこの3つなのだが、番組冒頭でアジェンダ風に画像を見せていた中にはもう一つあった。
それは違うだろうと思いながらも、番組でどう取り上げるのか気になって見ていたら、結局触れないままで終わってしまった。 NHK的には、東京オリンピックのエンブレムに関する騒動は過剰反応なのだが、そうとはっきりは言い辛いってことか。
ニュースと特報首都圏とでは番組を作った時間が違うんだろうけど、 「この流れでそれなのか?」 という構成がちょっと面白かったよ。
ブロック塀の小さな隙間から芽を出す何か。 雑草は自主規制なんてしないが、こいつが自由なのか不自由なのかはよく判らない。 とりあえず、こいつの未来は厳しそう。 あ、五七五だ。
世界糖尿病週間は灯は全て青になるのは知っていたが、その青を昼から灯しているのは知らなかった。 余計な心配ではあるが、こんな薄ぼんやりした灯でアピールになるのだろうか。