いい月が出ていたので撮ってみた。 しかし、いざ写真に撮ろうとすると、なかなか見た目の印象と同じようには撮れないものだな。
「バタフライってさ、やっぱり平泳ぎの進化形かな?」
「あー… どうですかね… 随分違うようですけど」
「違うかな?」
「違うと思いますよ」
「でも、水を掻いた手を前に戻す時に水から上げて抵抗を無くすとか、普通に考えた結果に見えるんだよね」
「なんか、ルール違反な気がしますけど」
「いや、それは平泳ぎでそんなのばっかりになったから、しょうがなく別競技にしたんだよ、きっと」
「うーん… なんか納得いかないです」
「そうか。 説得力に欠けるか。 うーん… あ、今ちょっと閃いた。 判ったかも」
「そう言う時って、大抵ろくな方向に閃いてないですよね」
「今度は大丈夫。 バタフライだけどさ、あれって、きっとダブルクロールなんだよ」
「何ですか? ダブルクロールって」
「普通のクロールって、交互に水を掻くだろ? それを同時にやるんだよ。 どっかの馬鹿が、ふざけてやったら意外に速かったんだね。 そんなルーツ」
「ああ、それはちょっとありそうな気がします。 想像すると笑えますね」
「だろ? で、どっかの馬鹿ってのは、たぶんイギリス人」
「あー、ますますありそうです。 サッカーからラグビーを始めちゃう連中ですからね」
「そう。 そんな始まりのくせに、バタフライは紳士のクロールとか言うんだよ」
「なんかちょっと格好良く聞こえるのが苛っとします」
「そうだよね。 今、自分で言ってちょっとムカついたよ。 くたばれジョンブル」
「そのうちイギリス人に刺されますよ」
仕事に飽きてそんなことを話していたのを思い出して、調べてみた。 以下、Wikipedia から引用した、平泳ぎの歴史。
バタフライは平泳ぎから発展した。 当初、平泳ぎの泳法規定は「うつぶせで、左右の手足の動きが対称的な泳法」と定められていた。 そこで1928年のアムステルダムオリンピック開催時に、ドイツのエーリッヒ=ラーデマッヒェル(de)が、現在のバタフライに似た手の掻きと平泳ぎの足の掻きを組み合わせた泳法で平泳ぎ競技に出場し(結果は日本の鶴田義行に次ぐ銀メダル)、その後1936年のベルリンオリンピックで数名の選手がこの泳法により好成績を収めると、1952年のヘルシンキオリンピックでは平泳ぎにおいて、ほとんどの選手がバタフライの手の掻きを用いるようになった。 そこで国際水泳連盟は、1956年のメルボルンオリンピックから、独立した種目として扱うようになったが、この時ある選手が膝を痛めて平泳ぎの足の掻きが出来なくなり、両足を上下に動かす現在の足の動き(ドルフィンキック)を考案した。 ちなみに、考案者は日本人の長沢二郎だと言われている。
平泳ぎの進化形で正解じゃん。