2000 05 08

今日から仕事

あ、キスしようとしてる。 今ならチョコの味…今ならバニラ味…なんて、一人ドキドキしている姿って、微笑ましくていいな。 山口紗弥加の評価も上がろうというものだ。 ま、ちょっとぐらい評価が上がったところで紀香さんの足元にも及ばないが。 あれが紀香さんだったら、こっちがドキドキだ。 あ、キスしたい。 今ならチョコの味…今ならバニラ味…いや、逆に挑発されるのもいいな。 「ねぇ、渡邊君、さっきから何をそんなに見ているの?」 と、判り切ったことをわざわざ訊く悪戯な唇。 「今ならチョコの味よ」 なんて。 「今ならバニラ味よ。 どう?」 なんて。 ああ、いっそアイスになりたい。 溶かして下さい、その熱い唇で。 その熱い吐息で。 おっと、 「熱い唇」 ってのは 「厚い唇」 と取られかねないな。 「その唇の温もりで」 か。 いや、待てよ。 映像を見て誘導されてるけど、 「今ならバニラ味」 だって本当は 「今ならばニラ味」 かもしれない。 ニラ味。 うーん、ニラ味はちょっとなぁ。 でも紀香さんだからなぁ。 バニラ味の山口紗弥加と、ニラ味の藤原紀香。 熱い吐息もニラの臭い。 期せずして究極の選択。 どうすりゃいいんだ。 あ、熱い吐息で溶かされるのはまずい。 吐息で溶かされるって、そりゃ食べられる前に溶けるってことじゃないか。 溶かされるなら、やっぱり唇とか舌のほうがいいな。 で、唇の端から白く一筋流れ落ちて、 「んっ」 と訴える紀香さん。 ドキドキしながら指で拭い取ったら、その指をぱくっと咥えて、 「んふふ」 なんて。 「あ、あったかいです」 と、なぜか敬語になったりして。

なんてことを妄想してたら、くくっとうっかり笑ってしまった。 朝の通勤快速で。 周囲の人の視線が刺さる。 こんなとき、どうフォローすりゃいいんだ。 いっそ開き直って大笑いするか。 電車の中で、一人いきなり大爆笑。 わはははは…やばっ、また笑いそうだ。