2004 11 08

アメリカ大統領選挙

アメリカ大統領選挙は、ブッシュの勝利。 これが、現在のアメリカの対外方針がそのまま継続されることを意味するなら、近々の日本にとってはいいことなんだろう。 対北朝鮮で。 対中国ではどうかな。

選挙の直前、アメリカの各種メディアは、ケリー優勢(或いは追い上げ)を伝えていた。 が、結果としてはブッシュの圧勝。 どこに基準を置いて圧勝と言うかについては、いろいろ意見があるだろうが、少なくとも不正や不具合による投票誤差が問題にならないぐらいの差だった。 州毎の勝敗を見ると、ケリーが獲ったのは東西沿岸都市部。 つまりはインテリの多いところ。 これ、ケリー優勢を伝えるメディアの受け手が多くいる地域と、ほぼ重なるんだろうと思う、それ以外の、特に信心深い田舎はブッシュ一色なんだろうな。 そこでは、対外政策なんてどうでもよくて、同性愛と妊娠中絶の反対が争点だったりするんだろう。 敬虔なキリスト教徒だけの楽園をつくるために。

今回の選挙は、 「大手メディアが影響力を持つ最後の選挙」 なんて言われていたらしい。 それがアメリカに於いて本当かどうかはともかく、日本ではまだ遠い先なんだろうと思う。 大手メディアに対するはネットなんだろうが、会社で見る範囲では、ネットの主な用途は買い物とちょっとした検索だったりする。 ネットでいろいろ深く調べたり、その結果をまた発信(するのは否定しないが、それを 「発信」 と言うのは恥ずかしいね)したりするのは、ほんの一部なのだ。 2chなんて、全体としては大きいけど、その内部のジャンル個別に見るとけっこう小さいコアな世界だし。

で、日本のメディアだが、ブッシュが劣勢であってくれると嬉しいってのが、どうにも露骨で嫌な感じだったな。 なんかもう叩きやすい相手の叩き方で競っているだけというか。 ま、そーゆーの手軽でいいんだろうけど。 ブッシュを直訳すると藪とか。 藪大統領。 藪をつつくと蛇が出る。 俺の藪も、綺麗なお姉さんにつんつんされると蛇が出てきたりするな。 何だかお疲れ気味のレッドスネーク、カモン。

蛇はどうでもいいとして、アメリカはいつまでこのやり方を続けるのだろうか。 勝った方がそのブロックの票を総取りってのは、いくらなんでも死票が多すぎるだろう。 そもそも選挙人なんて必要ないんだよな。 単純に得票数を合計すればいいのに。 そしたら、前回の時みたいに 「負けたほうが得票数は多かった」 なんて事も無くなるだろうに。 それじゃ何か不味いのか?