夕陽が雲の端ギリギリを照らしているため、雲の輪郭だけが金色に光って見える。 最初に気付いたときは雷かと思った。
経緯がちょっと面白かった記事。 ねとらぼから。
静岡マツダは8月7日、テレビコマーシャル制作の過程で、撮影車両が一般車両などの安全走行を妨げる走行を行っていたとして謝罪しました。
問題の撮影は、5月25日に静岡県道127号線(通称:西伊豆スカイライン)で行われたもの。 8月に入ってからTwitter上で、撮影時の様子を見たという人から、 「公道での撮影にも関わらず道路封鎖無し、撮影車は対向車に構わず車線をはみ出してくる」 「さっきCM見て判明。大手が公道でこんな事していいの?」 などと指摘され発覚しました。
静岡マツダによると、撮影は同社が発注した広告代理店が行っていたもので、当該CMについてはすでに放映を中止。 事態の詳細については調査中ですが、警察にはすでに報告済みで、法令違反の有無などについては警察当局の指示に従うとしています。
なお、マツダ本社は当初、指摘に対し 「ご指摘箇所でのマツダ本社の撮影事実はなく、ロードスターが登場するCMもございません。 ご心配をおかけいたしました」 と回答していたため、問題を指摘していたユーザーに 「虚言ツイートするな」 など批判が集まる形に。 当該ユーザーはその後、安易な発言で混乱を招いたとして謝罪、Twitterアカウントも削除してしまったようです。
しかし、その後の調査で静岡マツダによる撮影だったことが判明。 マツダ広報部は8月7日、Twitterで 「皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし深くお詫び申し上げます」 と謝罪しています。
マツダの広報がこの件について最初に否定したのがこれ。 ツイートしたのは 2015/08/03 13:05 となっている。
Twitterにて 「公道でのロードスター撮影マナーに問題あり」 との一部ご指摘に基づき5月当時の撮影状況を調査いたしました。
ご指摘箇所でのマツダ本社の撮影事実はなく、ロードスターが登場するCMもございません。 ご心配をおかけいたしました。皆様ご安全に、心優しい運転をお願いいたします。
そしてその後の否定の否定のツイート。 こちらは 2015/08/07 19:13 にツイートされている。
調査の結果、ご指摘の内容は静岡マツダによるテレビCM制作時の一般車両等の安全走行を妨げる撮影と判明しました。 皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし深くお詫び申し上げます。 マツダグループ一丸となり、再発防止に取り組んでまいります⇒shizuoka-mazda.co.jp/news/index.html
全体の流れをかいつまんで示すと、およそ以下の通り。
twitterのアカウントを削除してしまった相手に、twitter上で謝罪しても届かないだろう。 そのツイートに謝罪ページへのリンクを含めたとしても。 しかし、じゃあどうすれば良いかという答えも、なかなかこれってものが無いんだよな。
しかしこれ、10年ぐらい前なら、翌日に職場の同僚相手に世間話のネタにして終わるような話だったんだろう。 でも今の世の中、SNSのおかげで世間話の相手がグローバル。 野次馬としては、なかなか良い世の中になったと思う。 当事者としては邪魔なだけだろうけど。
さて、マツダ広報が出した最初の否定だが、これが
マツダ本社
限定なのは結構大切なポイントなのだ。
本社に限定するなら、実際に撮影なんてしていなかったのだろう。 これが最終報告のつもりだったのか、判ったことから順次公表する第1弾で、この先に支社に対する調査結果を報告するつもりだったのかは判らないが、少なくともこの報告に嘘は無い。
これで沈静化すればよし。 更に話題として続くようなら、既報が本社に限定なので、訂正ではなく追加として、順次支社に対する調査報告を上げていくことができる。 そのための時間稼ぎにもなる。
〆のようにも取れる挨拶があるが、このような場合に定型文として毎回つけるものと言ってしまえばいい。 ここで調査を終了するとは書いて無いのだし、次回があったなら、その時にも同じような挨拶をつければいいのだ。
範囲を限定して否定することは、裏返せば、まだ調査が完了していない領域があることの肯定でもある。 これによって、問題を指摘する最初の投稿を嘘だと決めつけることの回避もできる。
マツダの誤算は、そのあたりを読み取れずに投稿者を叩く連中がいたことだったんじゃないのかな。
どうせそんな対応しかしないだろうと想定して、問題を大きくするためにワザと騒いだってこてとは… まあ、ないか。