今日も電車が遅れてた。 遅れの理由は聞き逃したが。 理由を知ったからって遅れが早く回復するわけでもないのだが、それでも、何の説明も無く待たされるよりは理由を言ってくれた方が気分的に楽になるんだよな。 そして、その程度でちょっとではあっても楽になる自分ってのが、これまたちょっと負けた気分だったりする。
電車を待っている時に俺の前に立っていたつがいの囀り。
「すぐ帰る?」
「ちょっと本屋によって帰るよ」
「あ、じゃあ、ついでにノンノン買ってきて」
「ノンノン?」
「え、ノンノン知らないの? 馬鹿じゃない?」
「それって、ノンノじゃねーの?」
「何言ってんの? エヌ・オー・エヌ・エヌ・オー・エヌなんだから、普通にノンノンでしょ」
「いや、だからそう書いてノンノって読むんだよ」
「でも、最後にエヌがあるじゃん。 じゃあ、あの最後にエヌは何なの?」
「書いた文字全部を発音しないのって、いくらでもあるだろ? 馬鹿だな、お前」
「そんなことで馬鹿にしなくてもいいじゃん!私、英語が苦手なだけだもん!」
馬鹿にされるのは、馬鹿だからだよ。 しかし、この手の馬鹿は、他人事であれば微笑ましくもあるな。 その一方で、微笑ましさのかけらも感じない馬鹿もいる。 この違いは何だろう。
- 性別により態度が違う(30%)
- 食べ方が汚い(21%)
- 彼氏がいるのに、合コンや飲み会で 「彼氏はいない」 と言う(16%)
- 電車の中で化粧をする(11%)
- 毛の処理をしていない(5%)
これ、 SWEET BLACK コミュニティ(って何?)が 「同性から見てあり得ないと思う行動」 を女性にアンケート調査した結果の上位5項目。 回答したのは400人ちょっと。
2位以下はまあいいとして、1位に 「性別により態度が違う」 が来るのが馬鹿だよな。 男からすれば。
女は 「そんな女に騙されるなんて、これだから男は…」 なんて思うらしいが、根本的に誤解している。 男の前では態度が変わる女こそが、男から評価されるのだ。 男からすれば、それは女の努力であり、場の空気を読んだ気遣いなのだ。 そんな子に男をさらわれて怒る暇があるなら、有効だと分かっている手段を使えよ。 ちっぽけなプライドを守るために、努力している他の女を貶し、評価基準の違う男を馬鹿にする、そんな態度こそが嫌われるのだと気付け。
と、モテない俺が言ってみる。 そうした場で、頑張って演じている自然体をさりげなく評価するといいんだろうが、これまた 「ただしイケメンに限る」 なんだよな。