2012 03 11

大江健三郎

大江健三郎ってまだ生きてたんだね。 失礼ながら、とっくに死んだと思ってたよ。

jiji.com の記事から。

福島県郡山市では「原発いらない!3・11福島県民大集会」が行われ、県内外から1万人以上が参加した。 呼び掛け人の一人、福島大の清水修二副学長は「きょうは鎮魂の日だが、福島は災害が進行中で魂を鎮めるゆとりがない」とあいさつ。 国や東電に対し、事故収束や補償に全力を挙げるよう求めた。

ノーベル賞作家の大江健三郎さんも壇上に立ち、政府や産業界について「政治的、経済的責任よりも、人間が生きていく上で倫理的責任を重んじないといけない」と批判。 事故の可能性がある以上、国内の原発は全廃すべきだと強調した。

きょうは鎮魂の日だが、福島は災害が進行中で魂を鎮めるゆとりがない なんて挨拶してる暇があるなら、ここで喋る内容を鎮魂向けのものにすればいいんじゃないのかね。 ゆとりが無い人のために、いやむしろその人の分も、お前が鎮魂を頑張れば良いだろ。 少なくともこんなところで挨拶するだけのゆとりはあるんだろうからさ。 というか、そもそも挨拶が要らないよな。 集まったみんなで仕事を手伝ったり寄付したりする方が、ゆとりの無い人には有効だし喜ばれるだろう。

ところで、わざわざ鎮魂の余裕も無い人を集めて政治集会を開くのは、その方が鎮魂よりも有効な時間の使い方だと判断したからだよな。 それは、俺の目には、倫理的責任よりも政治的責任を重んじた結果に見えるのだが、大江君的にはどうなんだろう。

原発に反対する自分自身の倫理的責任についても、訊いてみたいところ。 風力発電の低周波で悩む人達のところに 「あなた方は脱原発のための尊い犠牲です本当にありがとうございます」 なんて言いに行ったりするんだろうか。

それにしても、こうした抗議は報道されるんだよね。 他にも、東電に対する50人程度のデモも報道されている。 報道されるのとされないのとの基準を明示して欲しいものだな。