2014 03 11

備えあれば

備えあれば憂い無しというが、備えが有れば有るで新たな憂いが生まれたりもする。 判り易いところでは、その備えの保守とか運用とか。 そんな憂いが現実になったという話。 NHKから。

東日本大震災から3年になる11日、長崎県諫早市の支所が地震が起きた時刻に黙とうを呼びかける放送を防災行政無線で流そうとしたところ、誤って北朝鮮のミサイル発射に警戒を呼びかける内容を放送してしまい、市は30分後に訂正しました。

諫早市によりますと、市の高来支所が東日本大震災が発生した時刻に市民に黙とうを呼びかける放送を11日朝7時に防災行政無線で流そうとしたところ、誤って「北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを発射し、落下するおそれがあるという情報が入ったため、屋内に避難してください」と放送したということです。

担当職員が自宅で誤りに気づいて、およそ30分後に訂正とおわびの放送をしたということです。

支所では防災行政無線で放送する内容を事前に録音して内容ごとに番号を付けて管理していますが、担当職員が、10日、予約した時間に自動的に放送が流れるよう設定した際に、番号を誤って入力し、その後の確認も怠っていたということです。

放送は3200世帯に設置された防災行政無線の受信機から流れ、放送の内容を確認する問い合わせが2件あったということです。

諫早市は「予約放送の場合には内容を繰り返し確認するよう指導してきたが、徹底されずに申し訳ない。放送内容の確認を周知徹底していきたい」と話しています。

放送選択のためのインターフェースがどうなっているのか知らないが、番号を入力した結果、その番号しか表示されないのだろうか。 市のコメントの 予約放送の場合には内容を繰り返し確認するよう指導 からは、わざわざ何かしないと設定内容が判らないような雰囲気だが、こうした事件で出てくるコメントって皆同じだし、このコメントからは実態は計れないよな。 と言うか、指導だって形式的に一度言ってそれっきりだったんじゃないのかね。

ま、それはそれとして。 人の注意や努力に頼ってると、いつかどこかで失敗するんだよな。 諫早市は、対策まで定型句で 放送内容の確認を周知徹底 なんて言ってるけど、確認を徹底させるのではなく、確認しないと予約確定できないようなシステムにすることを考えた方がいいんじゃないのかね。

みたいな感じで。

執務エリアにテスト放送するのは、 指導してきたが、徹底されずに申し訳ない みたいな 「形式的に監督責任が有るのは認めるけど悪いのは担当者」 という雰囲気の逃げコメントをを許さないためにも効果的だろう。

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STAP細胞の発表直後から、論文内の写真がおかしいと指摘されていた小保方さんだが、博士論文に至っては20ページ以上が引用明記無しのコピーだと指摘されている。 コピー元はアメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)で、文章だけでなく図にもパクってちょっと手を加えたようなものがあると、実際の比較画像が挙げられていた。

こんなときの備えとして活躍している difff による 両者の比較結果 が凄い。 これ、色がついているところが差分なのだが、章のタイトルや一部の単語以外はほぼ白。 たまに大きな色付きの固まりが出てきたと思ったら章の位置を入れ替えたから同じと判定できなかっただけで、実質はやっぱりほぼコピーという状態。

何でこんなことになっているのかね。 学生時代にやったレポートのページ稼ぎの延長みたいな感覚だったんだろうか。

まあ、研究姿勢がどうかなんて、圧倒的な成果の前にはどうでもいい話なんだよな。 学校に馴染めないし性格も最悪と評判のエジソンが天才だからと許されているように、もし本当にSTAP細胞が存在するなら、彼女の行動も天才の故にと許されてしまうんだろう。

でも、無さそうなんだよなぁ、STAP細胞って。 この先も、見つかるのは論文のクローンばかりなんじゃないかって気がするよ。