2014 07 11

富国嬌兵

夕暮れ

仕事帰りの買い物帰りに見上げる空。 今日も暑かった。

天気も暑いが、議論も熱い。 無駄に熱い。 集団的自衛権容認の閣議決定を受けての、週刊朝日の記事。

戦後70年間、守ってきた日本のブランド、平和国家がついに破られた。 安倍政権は集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。

〜(中略)〜

未熟な体制のまま紛争地に赴き、自衛隊員に犠牲者が出たらどうなるのか。 防衛庁で教育訓練局長などを務めた小池清彦・新潟県加茂市長はこう懸念する。

「海外派兵で多くの犠牲者が出れば、若者は自衛隊に入るのを躊躇するようになる。 そうなれば、隊員数の維持のため徴兵制を導入せざるを得なくなる。 自民党の一部の政治家は以前から『若者に1年間、奉仕活動を義務づけろ』などと主張していますが、これなどは徴兵制に容易につながる発想。 徴兵制の導入は決して絵空事とは言えません」

自民党内でも同じような危惧がある。 7月1日に開かれた自民党総務会で執行部批判をした村上誠一郎元行革担当相がこう吠えた。

「ある新聞が政治の劣化と戦争の脅威を書いていたが、政治家が劣化して、本当に自衛隊員が集まらない。 これで石破君(茂幹事長)が言うように、地球の裏側まで命をかけて行ってもらうようなことになったら徴兵制度を考えないと実行できなくなる。 本当にそこまで国民や政治家が覚悟しているのか。 単なる文章上の解釈変更に非常に危ういものを感じる」

タイトルが凄い。 安倍首相が猛進する富国強兵 少子化で徴兵制も だからね。 そして書き出しの一文が凄い。 さすがは朝日。 いつでもどこでも軍靴の足音が聞こえるだけのことはある。

これ、朝日はどこまで反対なんだろうか。

現状、集団的自衛権が発動されるのは安保条約の相手国であるアメリカだけだが、これがアメリカと軍事同盟を結んでいる韓国が攻撃を受けた際にも適用されるとしたら。 相手が韓国でも、やっぱり反対なんだろうか。 安保条約を破棄して中国と同盟を結んだとしたら、それでもやっぱり反対なのか。

反対するかもしれないな。 いや、反対とはちょっと違う方向で、自衛隊は解散して人民解放軍に防衛を任せろとか言い出しそうな気がする。

ところで、国会議員とか普通の公務員の女性の割合を増やそうと数値目標を設定するのに、自衛隊には設定しないんだよな。 消防と並ぶ女性活用の最後のフロンティアなんだから、もっと積極的にすればいいのに。 いっそ徴兵制にして男女半々を強制的に作り出し、一方で妊娠出産なら徴兵回避としておけば、少子化の解決にもなるんじゃないのかね。

しかし、富国強兵って本来良いことだよな。 国は富んでいた方がいいし、兵は強い方がいい。 というか弱い兵はいらない。

この強兵を生身の人で賄う発想しかないから、徴兵制なんてつまらないことしか言えないのだ。 若者の命を守るためにターミネーターの開発を ぐらいのことを言えよ。 ターミネーターも旧式のじゃなくて、好みの美人に変身できるT-1000か、変身はできないけど美人で強力なT-Xを。 あ、でも、クリスタナ・ローケンはいらないな。 全盛期のアンジェリーナ・ジョリーみたいなの希望。