気がつけば秋の空。
そんな清々しい空の下、ある意味清々しいニュース。 スポーツ報知から。
2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会が11日夜、緊急会見を行い、8月28日に佐野研二郎氏(43)がデザインした公式エンブレムの盗用を否定した記者説明会で、個人ブログの画像を無断で使用していたことを明らかにした。
組織委によると、無断使用が明らかになったのは3点。 会見ではロンドン五輪でのエンブレム展開例とリオ五輪の使用イメージ図、各4点の計8点の写真が使用されていた。 残りの5点については問題ないという。
3点のうちロンドンの1点については、10日夜に転用された本人からメールで「私の画像が使われている」との指摘があり、初めて分かったという。 その後、組織委として連絡を取り、使用料を払うということで“事後承諾”を得たとしている。
盗用を否定するための資料が盗用だったと。 で、その事実に対して 「盗んだのがバレたけど、金を払ったんだから問題無い」 と。 駄目っぷりに隙間が無いのが良いね。
何故こうなったかを考えると、少なくとも自分たちがこれから使おうとするものぐらいは問題無いかどうかを事前に調べそうなものだが、そうしないのは何故だろう。
権利がある一定のラインから上の人にしか無いと思っている。 金を分配する立場に慣れて、使ってやるなんて思っている。 非難されているからとりあえず謝っているが、実はパクるのは当たり前のことで全然悪くないと思っている。 どこか一箇所でも違いがあればパクリでは無いと思っている。
根本的な認識に問題があるんじゃないかと可能性をいくつか挙げてみたけど、どうだろう。
ああ、でも、素材をパクってくることが悪いとは、本気で思ってないかもしれないな。 Andy Warhol の例もあることだし、現代アートにはもうオリジナル素材という縛りは無いのだと思っているのかも。