2006 12 11

上海出張

4年ぶりに上海に出張。 前回 は朝5時半に家を出発なんて無茶をしたのだが、今回は成田空港の近くのホテルに泊まることにした。 空港への送迎バスもついて、さすがに朝は楽。

上海へ1

そしてフライト。 見下ろせば、わずかに雪を頂く山々。 日本アルプスだろうか。

上海へ2

海上に出ると、雲の雰囲気も変わる。 こんなのをどこかで見たような… と記憶を掘り起こして見つけたのは、排水溝に流れ込む洗剤の泡。 それも、あまり水捌けのよくない奴。 ま、あんなのよりも遥かに綺麗ではあるのだが。

機内食

前回行ったときは、中華航空だったかな。 恐ろしく窮屈なシートで、酷く不味い機内食を食べたのだった。

ANAはいい。 シートは広くて寛げるし、機内食もいい感じ。 なんて、こっそりちょっぴり感動しながら、 「アナがあったら入りたい」 なんて思いついてしまう自分が駄目。

リニアモーターカーの中

そして上海。 浦東空港から上海市外まで、リニアモーターカーで移動する。 時速 431km/h

4年前に比べていろいろインフラが整ってはいるのだが、それがまたいかにも中国なんだよな。 このリニアモーターカーにしても、乗ったらいきなり停電。 車内は真っ暗。 迎えに来てくれた人と、思わず顔を見合わせる。

「リニアモーターカーで停電って、なんか致命的じゃないですか?」

「うーん、走ってるときに停電したら、どうなるんだろうね」

「考えたくないですよね」

「そうそう、こないだは、車両が一つ丸ごと燃えたんだよね」

「燃えた?」

「そう。 何か煙が出てるからって、車庫に入れようとしたら、燃え出したんだって」

「いいんですか? そんなんで」

「まあ、中国だからねぇ」

「そう言えばこのシートも、最新鋭って感じじゃないですよね」

「いや、これ、いい方だよ。 この後乗るけど、地下鉄のシートって、公園のベンチだから」

「そうなんですか?」

「あと、日本みたいに降りる人を待ったりしないから、乗り降りするときは気をつけて」

「はあ…」

実際その通りだった。 地下鉄のシートは公園のベンチ風。 乗車口では乗る人と降りる人の戦い。 しかし、何より驚いたのは車内の汚さ。 中国人ってのは、電車内に平気でゴミを捨てたり痰を吐いたりするんだね。 そして、そんな床を膝行る物乞いの少女。 10歳ぐらいだろうか。 シートに座っている人の前に膝立って、両手を揃えて突き出て、じっと顔を見る。 すぐに諦めて次の人に移ったり、しばらく粘ってみたり、彼女の目に映る何が判断基準なのかは判らないが、俺の前では結構粘っていた。

「さっき、中国人らしい婆さんが金を渡してたけど、観光客の外人じゃなくても金を渡すんですね」

「あれが商売になるんだから、凄いよね」

彼女の将来に売春婦しか思い浮かばないのは、俺の発想が貧困なせいだけじゃないと思う。 ま、大きなお世話なんだけど。

地下鉄を降りて、新興オフィス街みたいなところを10分ほど歩いて、目的の会社に到着。 2時ぐらいだったかな。 互いに自己紹介し、アグネス・チャンにちょっと似てる通訳経由で仕様の概要を説明し、6時前には終了。

夜は、上海に駐在している同じ会社の人たちと、日本風居酒屋へ。 元全日空ホテルだったというその店は、普通の値段で食事できる日本料理店の中では一番いいところなんだとか。 スタッフは中国人ばかりなのだが、皆作務衣風の服を着て、日本語の源氏名(?)を名札にしている。 日本語もそれなりに話せるらしい。 俺たち以外の客も、ほとんど日本人だったような気がするな。 出てくる料理は微妙。 日本酒はまあまあ。

さすがにちょっと疲れた。

ホテル

ホテル。 可も無く不可も無く。