2016 09 12

機動市場

連日ボロが出る豊洲新市場にまた一つ。 Yahoo headline から。

東京・築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、「青果棟」の地下空間の床にはコンクリートがなく、地下水の上昇を防ぐために都が敷設した厚さ約50センチの「砕石層」がむき出しになっていることが、都への取材でわかった。

都の担当者は「天井部分がコンクリートで覆われ、土壌汚染対策法の安全基準を満たしている」としているが、都はこれまで砕石層がむき出しになっていることを説明していなかった。

豊洲市場の敷地は約40万平方メートルで、盛り土がない五つの建物の面積は約13万4400平方メートル。 このうち青果棟は約3万5000平方メートルを占める。 都によると、青果棟以外の地下空間の床はコンクリートが敷かれ、密閉されている。

豊洲反対派が反対する一番の理由が 「揮発性ガスで土壌が汚染されている」 だった。

これに対する都の回答が、盛り土をするから安全。

盛り土をしてないことが発覚すると、床をコンクリートで覆っているから安全。

コンクリートで覆ってない床の存在が発覚すると、天井をコンクリートで覆っているから安全。

盛り土をしなくても安全だったのなら、何故最初からそう言わないのか。 そして盛り土に使うはずだった金はどこに行ったのか。 そもそもの話、どうだから大丈夫ではなくて、提示の仕様通りに作っていないことが問題なのだが、それについてはどうなのか。 そもそも論でいうなら、揮発性ガスに対して盛り土ってどうなのか。

とまあ誰でも湧いてくるであろう疑惑や疑問が尽きない豊洲だが、最終的な調査結果はきっと 「誰が変更を決めたのかわからない」 となるのだろう。 で、関連団体の職員が謎の自殺をしたりするのだ。 これがどう見ても他殺なのに、警察の判断は 「事件性無し」 だったりするのだ。

いやまあ正直に 「こいつがやりました」 と公表したところで、もう誰も信じ無いだろうけどさ。

しかしこれ、どうするんだろうね。 築地は老朽化とアスベスト。 豊洲は土壌汚染。 しかし他に広い土地は無し。 だからと移転を延期すれば、旧施設の維持費用が億単位で増加。 まさに八方塞がり。

もういっそ地面の上を諦めて、海の上に作るのはどうだろう。 タイやインドネシアの水上市場の大規模なやつ。 工作船みたいな大きな船を海に並べて、その上を車が行き来できるように繋げて、そこに市場を作るのだ。 分離合体自由自在だと、機動力や応用力がぐっと上がって更に良し。

そして今度はきっと造船疑惑。