Oracle12cのダウンロードを待ちながら。
「この仕事をもう何年もやってきて今更なんですけど、ちょっと疑問が」
「なんですか?」
「ビットって複数形にしないですよね。 あれ、何でですかね」
「複数形?」
「ほら、64ビット版とはいっても64ビッツ版とは言わないでしょ」
「あー、言われてみれば確かに。 聞いたことないですね、64ビッツとか」
「日本だけかと思ったら英語版のダウンロードページでも64bitですよ。 リアルヤンキーとかその辺細かそうなのに」
「リアルヤンキーって…。 あ、でも本当だ。 英語版でもbitだけですね」
「何でですかね」
「うーん…これまで考えたこともなかったですねぇ…」
結局、その場では何も解決しなかった。 判ったのは、ビッツがなんとなく美味しそうな響きってことぐらい。
帰りのバスの中で調べてみたところ、同じことを質問している人がいて、寄せられた回答が
bit は binary digit の省略形で独立した単語ではないから
だった。
しかし成り立ちがどうであれ、今ではもう独立した単語として成立してるよな。
一部の研究者や技術者だけが使っている時代ならともかく、広く一般に使われるようになってもう10年ぐらいは経ってるはず。
であれば、それが間違いであったとしても、問答無用に複数形のsが付いた形で広まっていそうなものだが。
まあ間違いかどうかは置いておくとして、複数形が広がらなかったのは、提供する側の数が少なかったからだろうか。 bit数を決めるCPUベンダーもOSベンダーも数社しかなくて、他は皆その表現に従わざるを得ない状況だからってのは、表記の変化が広がらない理由にはなりそうだよな。