足元の朱色
今日も父と浅川の土手を散歩。
父はこのところ乱視が強くなったようで、遠くのものが割とはっきりと二重に見えるらしい。
「あそこにおるのは鷺か?」
「青鷺だね」
「二匹おるんかの?」
「いや、一羽だね」
「そうか。 二匹おるように見えるんじゃがのう…」
散歩中、そんな話をよくする。
そんな話をしたことをすぐに忘れるので、同じ鷺を再発見して、全く同じ話をしたりもする。 呆け始めの頃はこの繰り返しに結構苛々したものだが、最近は流せるようになってきた。 苛々しない訳では無いのだが、前よりもちょっと流せるようになった。

丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)
縷紅草の仲間で葉が丸いから丸葉縷紅草。 紅は名ばかりの朱色の花。 北米原産。
ちなみに、丸葉じゃない縷紅草は南米原産。 花は名前の通りの紅色。

偽瞳孔のせいで感情があるように見えてしまう。 ちょっと可愛い。 でもきっと分かり合えない。