2008 05 15

言霊?

まだ物を作らない段階での仕事は、つまらない。 今更言うことでも無いんだけど、要件調査とか仕様打ち合わせとか、ほんと、つまらない。

「子供の頃に、学校が火事で丸焼けになったり、地震で壊れたらいいと思いませんでした?」

「あー…うん、思ってたかも」

「俺、今まさにそんな状態ですよ」

「そうなの?」

「仕事がつまんなくて。 せっかく地震が起きてるんだから、納品先が崩れないかなって」

「まるっきり子供じゃん」

「いいんですよ、子供で。 あ、でも、そんな地震が起きたら、俺んちも危ないのか。 近所だし」

「買ったばっかりだっけ?」

「そうでした。 じゃあ、地震で滅茶苦茶になるのは中国にしときます。 今度また発注しなきゃいけないんですよ」

つい先日、そんなことを言ってたら、その翌日に中国四川省を中心に大地震。 被災者数万人の可能性もあるとか。

はっきり言って中国は嫌いだが、個々の中国人に対しては、悪いイメージばかりでもない。 思い出すのは、一昨年に一緒に仕事をした上海の人たち。 誰だったか、故郷が四川省だと言っていた。 俺には辛過ぎて飲めなかったスープを、 「私の生まれた四川省では、これは甘い方です。 上海は、ちょっと甘口の料理が多いです」 なんて。 「でも、もう上海に慣れたでしょ? 実はちょっと辛いな、なんて思ってませんか?」 というと、 「本当はちょっと辛いです」 なんて笑ってたんだよな。

彼の家族が四川省にいるなら、無事でいてほしいと思う。