G-SHOCK
「ねえ、G-SHOCK のGって、何?」
「えーっ! 知らないんですかぁ?」
「知らんよ。 何?」
「重力ですよ。 重力でG」
「ふーん、Gravity か」
「えっ?」
「だから、Gravity のGだろ?」
「そうなんですか?」
「自分で言ったじゃん。 重力って」
「あ、そうなんですけど、そのまま重力でGかと思って」
「…(そのまま重力でG? Gyuryoku? ぎゅーりょく?)…」
たぶん一勝一敗。
G_SHOCK のGは重力だったのか。 うっかり落としたときの衝撃ぐらいなら平気だから G-SHOCK ということかな。 30歳を幾つか過ぎたある日、風呂上がりにふと見た鏡には、重力に逆らえなくなった体が映っていて、愕然とする。 むしろそーゆーのに似合いそうな言葉だな、G-SHOCKって。