2012 03 17

コピペ

何となくネットを巡回していて、ついうっかり見てしまったものに、笑ってしまったり暗い気分になったりする。 そんな繰り返しでだんだん耐性がついて、マイナス方向ではもはや死体を見ても何とも思わないところまで来てしまったのだが、それでもまだ、何かしら心動かされることもあるのだな。 これも柔軟性とか可塑性とか言うんだろうか。

以下、最近ちょっとぐっときたものたち。

その1

友人に足の不自由な子がいる。 子供の頃はそれでいじめにあってた、とある日ポロッともらしたことがあり、 「こんなのとかね」 と、腕の縫い痕を見せられた。

普段とっても明るくていい子なのに、多くを語らなかったから、よほどの事があったんだろうと思い、そうだったんだ、と流した。

ある日友人の家に遊びに行く途中で、障害者の子供を連れた親に遭遇した。 すると友人は嬉しそうにその親に話しかけ始めた。

「○○さんだよね、中学の時の。 お子さん? 障害もって生まれてきたんだw 親の因果が子に報いって奴だね、あははw ホント酷い事ばっかりしてきたからね。 そうそう、2年の時だっけ? 身障きもーとか言って石とか犬の糞とか投げてきたよねw この子はお母さんみたいな人間に会わないで生きていければ良いねww 生きてる価値無いとか早く死ねとかくずとか不良品とかも言わないで上げてね~」

大きい声でそう言い放つと、 「じゃあ行こうか」 と歩き出した。

周囲の人もこっちをじろじろ見てるし、言われた母親は真っ青で ショックを受けたような、愕然とした様な、とにかく切ない顔で思わず目をそむけてしまった…

歩き出した友人に追いつき、何て声をかけようか迷っていたら、車に乗り込んだ瞬間に子供みたいに泣き始めてしまった。

友人には同情するが、子供をだしに恨みを晴らすのも… でもあの母親は言われるだけの事をしてきた… これからの人生、あの母親は自分がしてきた事をずっと後悔するだろうと思う。

だけど正直友人は責められない。 縫う程の怪我したり、犬の糞やら石やらって怖すぎる… 何か複雑すぎて('A`)……

かつて自分を苛めていた人に復讐するのは、その復讐がこの程度なら別に問題無いと思う。 自業自得で済ませられるレベルだと。 攻撃対象を絞る工夫、障碍者となってしまった子供が嫌な思いをしないような配慮はあっても良かったと思うけど。

何となく気持ち悪い思いをしたのは後段。 車に乗り込んだ瞬間に号泣したってのがね。 感情的に昂っていたとか、自己嫌悪みたいなものとか、いろいろあったことは想像に難くないのだが、その想像の中に 「こんなことをした自分を責めないで欲しい」 というメッセージ、もっと言えば 「これだけ泣いてるんだから責めたりしないよね」 というような、ある種の攻撃性みたいなものを感じるんだよね。

そういうのって、その人を通して自分の嫌な部分を見出しているのであって、要は 「俺はこんな奴です」 って自白でもあって、そんなのは今更言うまでもないことなのだが、やっぱり目の当たりにするとちょっと気持ち悪いという、気持ち悪さの二重構造。

その2

同じサークルの先輩のブタみたいなピザ女が俺と目が合うなり接近して顔を凝視して来た。

何見てんだよこのブタ女… と思っていると

豚 「ブヒ」

俺 「!?」

豚 「ブヒブヒ」

俺 「え…?」

豚 「早く部費払ってよ!」

下らない話だけど本当にびっくりした。

ありそうだよな、こんな状況。 大変申し訳ないのだが、職場にいる人でリアルに想像してしまい、思わず笑ってしまった。

ところで、この豚女はどうなんだろう。 自分が豚女と思われているかもしれない可能性は感じているんだろうか。 逆に彼女に向かって 「ブヒ」 と言ったら、それが部費のことだと判るのか、それとも豚と馬鹿にされたと受け取ってブチ切れるのだろうか。

関係無いけど、豚扱いで馬鹿にするというのも、何だかよく判らない状況だな。 俺のイメージは 馬>鹿>豚 なのだ。 豚を馬鹿にするのはむしろ格上げのような…

その3

ダンナと食事に行こうという話になって、出かける準備をしていた時。 ふと思い立ってファンデを塗るときに

「オラオラオラァァ!!」

と言いながら塗ってみたら、横に居たダンナに

「無駄無駄無駄ァァ!!!」

と言われたこと。 ノってくれて嬉しいような悲しいような複雑な気分だった。

初めて見たのはもう随分前で、その後に何度も目にしたのだが、それでもまだ見る度にニヤッとしてしまう。 こんなレベルで話が通じると、きっと楽しいんだろうな。 料理とか 「砂糖と塩を間違えたなんてチャチなものじゃない、もっと恐ろしいものの片鱗を見た気がする」 なんて言われたら、多少の失敗は笑って許せそう。