1999 01 18

ドミノ

ようやくパソコンが生き返った。 起動がやたらに速い。 機動的起動だ。 どーゆーわけか、モデムの通信速度まで加速した。

「渡邊、おまえ夢とか無いのかよ」

「んー、無いこともないんだけど」

「なに?」

「とりあえず長生きをするんだよ」

「長生き?」

「そう」

「お前、すっげー長生きするか、すぐ死ぬかのどっちかだよな」

「そうかな? まぁ長生きするわけさ」

「それで?」

「それで、お前がもう寝たきりになって、いよいよって時にね」

「俺が? いよいよって時に?」

「枕元で、勝ち誇ってにやにや笑って、『リーチ』って言うんだよ」

「なんだよそれ」

「なかなかいいだろ?」

「よかねーよ。 そうなったら絶対生き返る。 寝たきりの意地ってもんを見せてやる」

「おう、見せてくれ」

もうずいぶん昔、友人とそんなことを話していた記憶がある。

有名人が、一人死ぬと、後を追うようにばたばた死んでくのは、 「一緒に病気と闘っていたあいつが死んでしまった」 というような気落ちから、弱気になってしまうってことなのかね。 家で突然ってのならともかく、今の時代に病気で入院してるぶんには、寒さが厳しくて死に易いってことはないだろうからさ。

金曜日に大屋政子が死んで、今日は土居まさる(?)が死んだらしい。