2016 05 18

夕景

いつもよりちょっとだけ早く帰ってきたので、買い物のついでに河原を父と散歩。

小さな階段を上って土手の遊歩道に出るのだが、その階段の上り下りでバランスを崩すのか、あるいは崩しそうに感じるのか、父は階段に差し掛かるといつも俺の肩か腕を掴む。 掴むだけでほとんど力がかからないので、実際にバランスを崩してはいないのだろう。

で、土手に登ると必ず一伸びして 「河原っちゅうのは気持ちの良いもんじゃのう」 という。 これが、暑かろうが寒かろうが絶対に言う。 もう条件反射の域。 勿論、今日も言っていた。

今日は確かに気持ち良い風が吹いていたのだが、これが父にとってどの程度の快適なのか、条件反射的セリフからはさっぱり読み取れない。 まあ何となく楽しそうだし、これはこれでいいのか。

西の空

東の空。

東の空

西の空。

空の写真を撮っていたら、自転車で通りかかった人が自転車を止めて、空を見上げて 「これは確かに写真を撮りたくなる空ですね」 なんて話しかけてきた。

父より少し若いぐらいで、お婆さんと呼ぶことに何の躊躇いも感じないお婆さんなのだが、話を聞けば、西に見える峰々のほとんどを制覇しているらしい。 「あそこに見えるちょっととんがった山、先月も登ったんですよ」 だそうだ。 ちょっと羨ましい元気だな。