私は雨が好き。 雨が降ると傘を差せるから。 傘を差すと顔が隠せるから。 頑張ってダイエットしてスタイルがよくなっても、肌を磨き上げて露出してみても、結局女は顔なのよ。 ブスじゃ駄目なのよ。 この体も 「ブスのくせに」 って言われるのよ。 それでも、いつかそんなことを言わない男が現れるって思ってたの。 それでね。 そんな男がいたの。 嬉しくて、その男が望むことは何でもしてあげたの。 でもね。 その男が友達と電話しているところを聞いちゃったの。 「電気を消したら顔なんて関係ないだろ? 明かりが点くと萎えるけど」 だって。 だから、このナイフで刺し殺したの。 あなたはどうなの? あなたは、私を見てどう思うの? 明かりを点けたままでも私を抱ける?
と、ナイフを持った藤原紀香に迫られている夢を見た。 目を覚ますと、外は雨。 何となく罪悪感。
今日はついてない一日だった。