今日も父を連れて散歩。 いつものコースをいつもの時間に歩き、いつもの場所で休憩する。 そしていつものポイ捨て防止の見回りの人に話しかけられる。
で、聞いた話が、世代の違いについて。
ポイ捨て防止には挨拶が有効だそうで、河原に大量に来ているバーベキュー組に挨拶して回ることがあるのだそうだ。 そんな挨拶に対して、高齢者が多いと無視されるか、無視とは行かないまでも露骨に迷惑そうな顔をされることが多く、若者が多いとにこやかに挨拶を返してくれることが多いのだとか。
ところが、ポイ捨ては圧倒的に若者グループの方が多いらしい。 「ゴミを捨てないで持ち帰ってくださいね」 とのお願いに対して、元気よく 「わかりました」 と返し、しかし帰る時には、まとめたゴミを分かり難いところに隠して捨てていくのだそうだ。 ちなみに、声をかけなければそのまま放置。
声をかけないと隠さずそのまま捨てていき、声をかけると分かり難いところに隠して捨てる。 どうせ捨てていくのを片付けなければならないなら、むしろ声をかけない方が片付けが楽になりそうなものだな。 まあ、持ち帰ってくれる方が多いのだとは思うが。 そう思いたいが。
「午前中にゴミを拾って歩いたところが、午後に回るともうゴミが捨てられているんですよねぇ…」
炎天下にこれだと、徒労感も半端無いだろう。 それが仕事とはいえ、あまり無理せず頑張って欲しいものだ。
泥蜂の巣。 すでに蓋をされているが、寄生虫の侵入は防げたのだろうか。
「そりゃ何かの?」
「蜂の巣」
「え? これが蜂の巣なんか?」
「この中に卵と、卵から孵った幼虫が食べるための餌が入れてあるんだよ」
「幼虫は何を食べるんかの。 蜂蜜かなんかか?」
「いや、青虫とか。 逃げないように麻酔をしてね」
「そこまでするんか。 大したもんじゃのぉ。 じゃあ蓋がしてあるのも逃さんようにするためか」
「いや、蓋はこいつら専門の寄生虫を入れないため。 せっかく集めた餌を先に全部食べられたり、幼虫を食べられたりするんだよ」
「ほー、上には上っちゅうか、悪い奴もおるもんじゃのぉ」
と随分と感心した様子の父だったが、数分後にはすっかり忘れてた。
キノコ。 ちょっと親子っぽい。