高幡不動の裏の山を歩いていて見つけた、たぶん虫の食事の跡。 食ったのは瓜葉虫だろうか。
この葉を眺めているうちに、その後ろに見える階段がなんだかモヤモヤして、一瞬上りか下りか判らなくなるときがあった。 階段に意識を向けると、モヤモヤは一気に晴れるのだが、葉っぱを見ているとまたモヤっとする。
で、葉にピントを合わせて写真を撮ってみたら、写真もそんな感じだった。
階段を下る途中で下に向けて撮っているのだが、上りと思えば上りに見えなくもない。
青筬虫(アオオサムシ)
七生公園にいた。 黒いのは高幡不動でよく見かけるが、青いのは久しぶりに見たな。
この青筬虫、綺麗な前羽をしているが、その下の後羽は退化してしまって飛ぶ能力はない。 その代わりにかなりのスピードで走ることができるのだが、それも暖かいとき限定。 で、今日みたいな肌寒いときに敵に見つかると、逃げるのを諦めて死んだふりをする。
写真がまさにその状態。 こうなると、少々つついてもピクリともしない。
ところで、飛べないのって、昆虫的にはどうなんだろう。 こいつらの主食はミミズなので飛べなくても日常生活に問題は無いのだろうが、保険の意味でも、やっぱり飛べたほうがいいんじゃないだろうか。
ちょっと気になったので調べてみたら、飛べないのは進化の結果らしい。 ミミズなどを取るには狭い所に潜り込める体型が有利で、だから平たく長細く流線型の体型になった。 その過程で、後ろ羽も、羽を支える構造も、羽を動かす筋肉も捨てたのだとか。
羽を捨てて蚯蚓を得る
なんか、中国の古事成語みたいだな。 目先の利益を得ようとするあまりに、将来の飛躍の可能性を捨てること。 捨てていることに気付いてないこと。 みたいな。
筬虫からしたら、余計なお世話でしかないんだけどさ。