2004 12 20

素顔を見せて

昨日はNHKの一連の不祥事に対する海老沢会長の釈明番組があったらしいのだが、残念なことに見逃してしまった。 見逃してしまったのは、俺がいつも買っている TV Bros に載っていなかったから。 その時間帯は、同誌の番組表ではNHKスペシャル。 「2つの真実・アルジャジーラとアメリカ」 (仮題)となっている。 2週間分の番組表なので、ちょうど間に合わなかったのだろうが、 「仮題」 ってのは気になるな。 今日のNHKスペシャルも 「都合により内容は未定」 なんて書いてあるのをみると、もともと昨日か今日にやるつもりで、決め切れなかったってことか。

番組が、つまりはNHKの側からの意見が、ぬるいものになることは俺の中ではほぼ確定で、それはもうあんまり興味は無い。 古館とか筑紫とか、そいつらの番組の製作者とか、民放のニュース風番組関係者が出てきて(或いは電話なりファックスなりで)何か言わないかと、そっちに期待してた。 自分のことは棚に上げて 「視聴者を裏切った」 なんて責めたら、海老沢君が 「金の使い方は拙かったかも知れないが、番組内容には自信を持っている。 あんたの番組みたいに悪質な情報操作をする方が、メディアとしては悪質じゃないか」 なんて逆切れしたりとか。

そうそう、民放で思い出した。 昨日の サンデー・ジャポン で、ちょっと気になったことが2つ。

一つは、女児誘拐について。 元警察官(?)が、事件についてコメントする中で、犯人のことを 「この男は」 と、男と断定して話していたこと。 この断定的な発言は、彼の経験に基づく推理によるものなのか、それとも警察の捜査情報を入手してのものなのか。 事件とは直接関係無いけど、こうした推理やプロファイリングをして見せるときの人って、何だか嬉しそうに見えるんだよな。 ま、それは俺の気持ちの反映かもしれないんだけど。

もう一つは、ドンキホーテの連続火災。 放火だっけ? まあとにかく、その件で消防署が行った記者会見にドンキホーテの社員が入り込んでいて、周囲の記者連中からきつい調子で責められていた。 気になったのは、その映像に被さっていた、 「マスコミしか入れないはずなのに、ドンキホーテの社員が」 というナレーション。 記者会見だから、 「マスコミしか入れない」 と言えば、そりゃごもっともなのだが、しかしそもそもマスコミだけでいいのか? マスコミだったら入れるって訳でもなくて、記者クラブみたいに大手だけの妙に閉鎖的な感じなんじゃないのか? なんてことがね。

いつも思うことなのだが、一次情報が入ってこないってのは、やっぱり問題だよな。 記者会見があっても、そこでの説明や質疑は、常に編集された形でしか発表されず、しかもその編集がどんな意図で為されたかが判らない。 かつては時間や紙面の制約があったのだろうが、今はネットの時代だし、そういった会見の一部始終を誰もが見れるようにすることも出来るはずだ。 誰かやってくれないかな。 従来のマスコミではなく、一次情報を加工せずに開示し保存することを専門とする第三者機関として。 新聞やテレビに、記事やニュースの中で 「一次情報はここを参照してください」 なんてURLを入れることを義務化すれば尚良し。