携帯にメールが入っていた。 記憶に無い人から、ひろ君に宛てて、 「明日はいよいよセンター試験だね」 と。
仕事の後、同期の女の子と、府中駅近くのデニーズで食事。 最近胸が小さくなってしまったと言う彼女、 「大きいうちに、巨乳じゃないとできないことを、いろいろやっておけばよかった」 と、ちょっと後悔しているのだそうだ。 で、あれこれ話していて、気がつけば12時半近く。 彼女が乗る武蔵野線はもう無い。 「しょうがないから、始発まで徹夜でカラオケしない?」 と言うのを、 「明日は用があるから」 と断って、俺は京王線で帰ってきた。 もっとも、京王線もこの時間は高幡不動までしか無くて、一駅歩くんだけど。 彼女は、友達の家に泊めてもらうと言っていた。
その用とは、人と会うこと。 彼女は、予想よりも背が低かったが、だいたいこんな感じじゃないかと想像していた通りの雰囲気だった。 デニーズで食事をした後、彼女の車はデニーズの駐車場に置いて、電車で多摩動物公園へ。 生憎の曇り空で、動物園は死ぬほど寒い。 動物がまた、寒さのせいか、全くやる気無し。 しかし、やる気の有る無しに関係なく、アフリカ象のでかさは感動的だった。 それと、昆虫館がよかったな。 子供の頃、一度は見てみたいと思っていた、生きているタガメを見ることができたから。 そうそう、彼女、ウサギコーナーにかかっていた説明書きの 「キュウシュウノウサギ」 や 「トウホクノウサギ」 を 「九州のウサギ」 「東北のウサギ」 と読んで、 「そのまんまだ」 と笑っていた。
夕方から雪が降りだした。
昨日からの雪がけっこう積もっていたのだが、天気はいい。 風もほとんど無くて暖かい。 せっかくなので、浅川の土手を散歩して、聖蹟桜ヶ丘まで行った。
服を買った。 無印良品のシャツ。 服を買ったのは、いったい何年ぶりだろう。
CDを買った。 鬼束ちひろの月光。 居場所の無い感じ… か。
ニュースで、雪のためにセンター試験の開始が遅れたところもあると言っていた。 今年の問題は、去年よりも少し難しく、平均点は若干下がるだろうとのこと。 間違いメールの子とひろ君、試験はどうだったんだろう。
この中にあるおよそ200の卵が、春になると一斉に孵って、小さな蟷螂が出てくる。 蟷螂のことを「祈りを捧げる虫」という呼ぶのは、どこの国だったろうか。 祈りが何の役にも立たないのは、人も虫も同じ。 生まれてきた子供達の多くは、生まれてきたその場で食われてしまうのだ。
川の真中に椅子があった。
この種類の木としては、日野市内で一番高いらしい。