2006 02 21

架空請求

電車の中、俺の前に座ったおばさんが、バッグから本を取り出した。 おばさん、見るからに新しいその本のカバーを、わざわざ外して裏返してかけ直した。 どうも不器用なようで、カバーをかけるだけなのに、斜めになって皺だらけになっていた。 不器用なのはいいとして、何で裏返すんだろう。 チラッと見えた本のタイトルは、経皮毒。 派手に 「毒」 なんて書いてあるのを見られたくないんだろうか。 本に依らず、いつもそうしているのかな。

そうそう、数日前、やはり電車の中でのこと。 俺の前に座った外人の女の人が、RAPE OF NANKINという本を広げていた。 時々酷く顔を顰めながら読んでいたな。 エログロ小説は口に合わないらしい。

+

ライブドアの堀江君が自民党幹事長の武部君の次男に送金指示していた。 これがその証拠のメールだ。 と、主張していた民主党。 その主張が、今日の昼、構内放送で流れたニュースでは、 メールの真偽のみが取り沙汰されているが、問題は送金が有ったかどうかだ なんてことになっていた。 おいおい、送金が有ったかどうかは、メールの真偽にかかっているだろうに。 って、まあ、言ってる本人だってそう思ってるんだろうけど。 架空請求みたいで無様だと判っていても、もう引っ込みがつかない。 これとは別でも、叩けばきっと埃が出てくるだろうから、今はそれに望みをつないで意地を張らなきゃいけない。 そんな状態は、可哀相と言えば可哀相だよなぁ。

民主党は、メールは本物だと主張するが、本物であることを裏付ける具体的なものを何一つ提示できていない。 それでも本物だと信じろと言うのは、つまり 「自分たちは信用できる政党である。 だから信じてくれ」 と言うことだ。 では、民主党の信用性は何で保証されるのか。 もしも 「国民から選ばれた国会議員だから」 と言うなら、その信用性は自民党に圧倒的に劣ることが、先の選挙で示されたことになるのだが。

ところであのメール。 よく見ると、 「口座」 じゃなくて 「ロ座」 なんだね。 ロザ。 何だろう、ロ座。 気になるな。 何かの省略形だろうか。 ロ…ロ…ロリータ座敷…ローライズ座談会…ローゼンメイデン座椅子…ロサキネンシス座布団…