1998 04 21

光と陰

「大切な人を守るためなら戦う」 なんて言葉はそれなりにもっともらしく聞こえるが、大切な人を限定したりランク付けたりしなければならないところに、人の限界があるのだろう。

先輩からは 「そこで、嫌だって平気で言っちゃうのが、渡邊なんだよ」 と言われ、後輩からは 「渡邊さんみたいに、嫌なことを嫌だって言えればいいんですけど」 と言われ、いかにも言いたいことを言って生きてるようなイメージだが、そんなのは、ひ弱な自分を守るための精一杯の虚勢なんだな。 他の人のことはどうでもいいから、本当は胸の奥で震えている臆病な俺を、大切にしてほしいものだね。