2006 05 21

もう一つ自由

自己責任

もう遠い昔のことのようだが、わざわざイラクに行って捕まった3人組がいた。 あのとき、あの3人組は随分と叩かれたものだった。 「自己責任」 という言葉で。

イラクにそういった危険があることは予め判っていたはずだってのが 「自己責任」 の根拠だった。 イラクの人たちのほとんどが日本人に好意的かもしれないが、それでも確実に、日本人を人質にとったり危害を加えたりする人もいる。 それを承知で、止めるのも聞かずに、自分の意思で出かけて行ったのだろう、と。

同じことが、ミニスカートの女子高生にも言えるのではないかと、盗撮や痴漢のニュースを見て思う。

盗撮も痴漢ももちろん犯罪行為で、悪いのはやる方だ。 しかし、散々そういった事件が報道され、また示談金狙いの痴漢版当り屋なんかも出てくるこの今日この頃、痴漢が確実にいるのは判っているはず。 それでも尚ミニスカートを履くなら、自己責任を問われてもよいのではないか。

バリアフリー

最近ほとんどの施設では、車椅子に配慮したスロープやエレベータを導入している。 電車では、ペースメーカーに配慮した携帯電話禁止エリアを設けている。 これらは、古典的な障碍者が外を出歩くための配慮。

盗撮や痴漢への抑止力が低い人も、ある種の障碍者だと考える。 障碍はたぶん脳の一部機能だな。 そう考えると、この新しい障碍者に対しても、やはり、安心して出歩けるように(と言うのは、つまり、うっかり加害者になってしまわないように)社会の側が環境を整えてやる必要があるのではないかという気が、したりしなかったりする。

女性専用車両はなかなかいいアイデアだ。 あれは、女性を痴漢の被害から守ると同時に、この新しい障碍者を痴漢の加害から守る。 問題は、乗客の男女比が車両数と見合ってないこと。

そんな観点から、女子高生のミニスカートにもマナーモードを導入するのだ。 あれは腰のところでぐるぐる開いてるだけなんだから、電車に乗るときは本来の丈に戻す。 或いは下にジャージかスパッツ。 そして車内放送で無駄にしつこく注意。