歩くときはもう無意識に昆虫を探しているようで、下を向いて歩くことの方が多い。 そのせいか、ふと見上げた空の様が妙に新鮮だったりする。 秋の空は特に。
何か、例えば太鼓や下敷きなど、ある程度大きくかつ固過ぎず柔らか過ぎずな平面の上に薄く砂を敷き詰めて軽く叩くと、漣のような模様ができる。 叩いたときに発生する表面の振動には大きく動く所とあまり動かない所があって、大きく動く所にあった砂があまり動かない所に追いやられるからだ。
雲が同じような模様になっていたのだが、これはどうしてこうなったんだろう。 空が震えているのか?
頭上の空。
昔は、電線なんて景観の邪魔にしかならないと思っていたんだよな。