菜の花
ベランダの鉢に生えた雑草を抜かずにそのままにしていたら、すくすくと伸びて花が開いた。 菜の花だった。 そう言えば、去年河原で咲いていた小さいのを一つ持って帰ったような。
「何か生えてきたんじゃけど、何かのう？」
「芽が出たばかりだと、何だか判らないよね。 でも、何か花が咲くものしか無いはずだから、しばらく置いといてみれば？」
「そうじゃのう」
そんなやりとりの後、父はこの雑草にも水をやり、風が強い日は風の当らないところに移動させ、なんだかんだ世話をしていたのだった。 まあ、無事に花開いてよかった。
ちなみに、隣には河原で採ってきた雑草だけを植えている鉢がある。 万年草と片食と庭石晶だったかな。 こちらもそろそろ花が期待できる頃。