昨日で終わりと思ったのだが、せっかくなので作るきっかけとなった高幡不動参道の電光掲示板のダメっぷりも再現しておこう。
こんな感じで、上半分が常に全点灯状態。 意外に読めるのだが、だからこれで良いとはならないよな。 特に広告主は。
そうそう、子供の頃に読んだ何かの本に、頭の良くなる薬のことが書いてあった。 飲むだけで頭が良くなる薬の開発を目指す人たちの、その時点での成果の紹介記事だったと思う。
記事では、頭の良さを大きく二つの領域に分けていた。
それぞれの領域で、能力を伸ばす具体例が副作用とともに紹介されていた。
記憶の方の成果は、まあ、記憶。 意味の有るものや無いもの、文章であったり絵であったりを覚えていられるというもの。 副作用は確か、忘れられなくなるとか、薬が切れると記憶力が元より低下するとかだったはず。
推論の方の成果はいくつかあったが、その一つが、この電光掲示板のように半分を隠した文字列が読めるようになるというものだった。
子供だった俺は逆に 「半分隠すと意味が判らなくなるのか?」 という疑問を持った。 で、そこらにある文章の半分を定規で隠して読んでみたら割と普通に読み取れて、その程度のことを成果と詠う研究が納得できなかった。
頭の良くなる薬って、馬鹿が普通になる薬のことか?
そんながっかりを感じたからか、もう何十年も経っているのにまだ覚えている。 しかしがっかりした後だったからか、こっちの副作用はもう思い出せない。 まあ、記憶の方と同じパターンだろうけどさ。 薬が切れると元に戻るか、元より馬鹿になるんだろう。
今改めて考えると、半分隠してもそれなりに読めるのは漢字仮名混じりってことも効いているのだろう。 アルファベットのような単純な文字ばかりだと、半分隠されるとかなり厳しいかもしれない。
せっかく試せる環境を作ったので、適当に検索して拾ってきた英文を上に入力して表示してみた。
日本語よりは若干難しくはなるが、読めないこともない。 普通の文章だと小文字が大半で、上半分を隠されても情報があまり減らないし。 うーん…やっぱり成果としては微妙…。
しかし、今でもそんな研究をしているのかね。 今なら薬に頼らずともコンピューターでなんとでもなりそうだが。 あ、でもしばらく前にアルジャノーンなんて名前の薬の記事があったな。 あれはダウン症の学習能力向上が目的だったが、より一般的な頭の良くなる薬の実用化も、そう遠く無い未来なのかもしれないな。