2007 08 22

今日も暑い

久しぶりに自社に戻ったら、 階段のシール が進化していた。 最上段の水平面にも、上り下りのシールが貼ってあったのだ。 ようやく、あの位置では下る人から見えないと気付いたのだな。 自分で気付いたのではなくて、誰かに指摘されて気付かされたのかもしれないが、まあどっちでもいいか。 階段の水平面に貼られたシールは、早くも傷んでいた。

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ジュースを飲もうと思ったが小銭が無い。 千円札はあるのだが、汗でふやけて、札の口に入らない。 しょうがない、誰かに小銭と替えてもらうか。 しかし使えない千円、それも汗でふやけたのを替えてもらうのに、女の子は良くないよな。 と、そんな気を使わなくてもよさそうな、むさ苦しいの(すまん)に声を掛ける。

「千円崩せない?」

「小銭ですか?」

「うん。 ジュース買おうと思ってね」

「あれ? あそこの自販機、千円札使えますよ?」

「そうなんだけど、俺の千円札は駄目なんだよ」

「そうなんですか?」

「うん、汗でふやけちゃってさ。 入らないんだよね」

「はあ、そうなんですか。 あ、すいません、無いです」

「そっか。 じゃあ…」

と、辺りを見回していると、わざわざ避けた女の子から声が。

「小銭なら、私、持ってますよ?」

「あ、じゃあ替えてくれる? 汗でふやけてるんだけど」

「いいですよ。 はい、千円。 五百円玉が混ざってるけどいいですよね?」

「全然大丈夫。 ありがとう」

結果として、声を掛けるのを避けた女の子に替えてもらうことになった。 小銭を手に自販機に向かう俺の背中を、その子の声が追いかけてくる。

「うわ、ほんとに湿ってるよ、この千円札」

「そうなんですか?」

「ほら、これ」

「あ、ほんとだ」

やめてくれ…

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暑いからと言ってジュースばかり飲むのも不健康だよな。 麦茶でも買ってくるか。 あ、そういえば麦茶の古いのがあったよな。 と、戸棚の奥から探し出した麦茶は、賞味期限を3年も過ぎていた。 まあ麦茶だし、未開封だし、飲めないことも無いだろう。 そう思って飲んでみたのだが、やっぱり不味かった。 液体なのに粉っぽい感じ。 無理すれば飲めないことも無いのだが、無理する必要も無いか。 勿体無いけど廃棄。

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炊き立てのご飯にふりかけを掛けて、頂きます。 と、口に入れて、思わず吐き出した。 ふりかけと間違えて薬味をかけていた。 素麺用の、山葵がぴりりと効いたやつ。 ふりかけと同じ形の瓶で、しかも隣に並んでいたから、間違えたのか。 一口だって食えないのに、ご飯の上にはまだたっぷりの山葵。 炊き立ての立ち上る湯気で張り付いて、今更吹いても吹き飛ばせない。 ということで、このくそ暑いのにお茶漬け。