何かもう休日も仕事するのが当たり前の状態。 昨日も浜松町で打ち合わせ。 それだけじゃあんまりなんで、帰りに友人と待ち合わせて、有楽町で映画を見てきた。
まあ、駄作だな。 時間が長い割には話が単純で、単純な話に引き込む為の工夫も特に感じられない。 唐突で、破綻して、それでいて伏線は見え透いて。 監督の訴えたかったことは、 「戦争反対」 であり 「許しあって生きる」 なんだろうが、これがまたアーティストを自称する人にありがちな、薄っぺらな感じ。
とまあ、話はさっぱりなんだけど、映像は美しい。 それはもう、ただひたすらに美しい。 そして、上月ルナ(麻生久美子)がいい。 暗い背景にふわりと浮かぶ白い顔は人形のよう。 ピンヒールの黒いブーツは後ろがスリットになっていて、そこから覗く白い肌が脚を上るに従って徐々に広がり、膝を超えて一瞬脚が露になったと思ったら、すぐにミニスカートに吸い込まれて…なんて、壷を押さえたカメラワーク。 そんな彼女が、銃で頭を吹き飛ばされても起き上がってくるのだから堪らない。 そしてそして、サグレー(佐田真由美)がいい。 きりっとした目。 妙に色っぽい、しかし決して過剰ではなく清楚さも残す唇。 こんな娘から、 「もう、駄目じゃないですか ♥」 なんて叱られてみたい。
あと、ロボットがザンザン行進するところとか、それを蹴散らすキャシャーンとか、 「そうそう、これこれ」 って感じだった。 しょうも無い話は置いといて、もっと戦ってくれればよかったのに。
紀里谷君は、 「キャシャーンがやらねば誰がやる」 というコピーに自分を重ねていたのかもしれないが、脚本までやらなくてもよかったかな。