2008 07 23

液体金属

引き続き忙しい。 そんな忙しい時間のわずかな隙間に。

「最近欲しいと思ったもの? 時間とかじゃなくて?」

「そりゃ時間は私も欲しいですけどね」

「んー… 無いなぁ… 」

「急に言われても、思いつかないですよね」

「あ、そうそう、こないだちらっとターミネーターを見たんだけどね」

「はい」

「あれにでてきた液体金属のやつ。 あれは欲しいと思ったよ」

「ターミネーターを? そんなもの、何に使うんですか?」

「いや、ナニに使うって言うか… ほら、何にでも変身できるじゃん」

「はい」

「だから、今日は紀香、明日は幹恵、みたいな無駄遣い」

「うわ、本当に無駄遣いですね。 あ、でも、あれって金属なんですよね。 重くないですか?」

「金属だから重いで止まってる辺りが、工夫が無いというか、まだまだだね」

「いや、でも、実際重いですよ? 金属だし」

「だからさ、液体金属の特性をもっと活用しようよ。 変形・分離・合体、自由なんだよ?」

「はい」

「だったらさ、本体を空洞にしておけばいいんだよ。 中身は外に出してさ」

「あ、なるほど」

「外に出した中身の一部で、ちょっとした演出とかね。 セクシーランジェリーとか」

「セクシーランジェリーですか」

「勝負下着ってやつね。 そーゆーの、持ってるの?」

「私ですか? 私のは勝負下着っていうか、デカパンなんですよ」

「そうなの?」

「はい。 何か、包まれてる感が無いと安心できなくて」

「ふーん、そーゆーもんなんだ」

「そうなんですよ。 こないだ、兄にデカパンを見られて、なんだそれって言われちゃいました」

そんな夢を壊すような報告は要りません。

今気付いたんだけど、外に出した中身でもう一人、紀香と幹恵を同時実装すればいいんだよな。