また地震。 震源に近い新潟では、震度6強だそうだ。 東京では震度4。
その時の俺は、新橋の中華料理屋で食事を取り終わって、すっかり寛いでいるところだった。 ちょっと酒も入っていて、微妙に感じる揺れに 「あ、地震? それとも俺だけ揺れている?」 なんて思ってたら、揺れはどんどん強くなって、地震に弱い俺の心も揺れて…となるはずが、中国人店員の 「地震だよー!」 という訛った叫びに思わず笑ってしまって、なんだか落ち着いてしまったのだった。
家に帰ってテレビを見ると、新潟は大変なことになっていた。 その後も、震度6の地震が3回ぐらいあったらしい。 阪神淡路のときのような火災が起きてないのが、不幸中の幸いか。 今のところ分かっている範囲では、怪我人は多いが死人は少ない。 もっとも、分かっている範囲がどれほどなのかが判らないんだけど。
地震とは直接関係無いのだが、取材される地元の人たちが 「部落」 と言っているのが、ちょっと面白い。 「部落」 ってのは被差別部落を連想させるとして、 「地域」 に言い換えることになってたんじゃなかったかな。 一昨年だったかに見た言い換えの資料に、そんなことが書いてあったのを記憶している。 実際、テレビからこの 「部落」 という言葉を聴くことはめったに無い。 そうやって言わないように気をつけている言葉を、地元の人がガンガン言うのだ。
「この地域は大丈夫だったんでしょうか?」
「この部落はたいしたこと無いけど、向こうの部落は…」
なんて。 で、そんなのを見つけるたびに、 「番組の中で不適切な表現があったことをお詫びします」 なんて言うんじゃないかと期待して続きを見るのだが、今のところお詫びは無し。 ま、そりゃそうか。
それにしても、冬を前に家が崩れてしまうのには、ね。 基本的に他人の不幸には薄情な俺でも、ちょっと可哀想だと思ってしまう。 遠い昔、出張で行った10月の新潟は、既に十分寒かった。 あの店 は無事だろうか。
国会議事堂。 高層ビルを見慣れた目には、けっこう小さく映るのだが、作られた時代を考えるとしょうがないか。 ま、大きけりゃいいってものでもないんだけど。 むしろ要らない気もするけど。 汐留辺りの空いたビルでも使えばいいのに。
薄暗がりの空に、ぼんやりと光る時計。 ドラキュラ城だったか、鞭を使う男が主人公の古いゲームを思い出す。 とは言っても、そのゲームを俺はやったことが無いんだけど。
歯科医院の窓にあった小部屋。 ここの歯医者が趣味で作ったものだろう。 こういった趣味の人にとって、作ったものを人に見せることが、作ることと同じぐらいに重要であることは、俺にも判る。 しかし、わざわざ照明までつけて一晩中見せるとはね。
東京タワーの展望台に上がるつもりだったのだが、地震で中止。 エレベーターは普通に運行していたようだけど、新潟で震度5なんて余震が続いるときに上がるのはね。 こっちでもけっこう揺れたし。 それと、妙にいかがわしさを感じさせる照明もちょっと…
東京タワーのマスコットだそうだ。 名前はノッポン。 とんがり頭に虚ろな目で、ドアの出入りは苦手。 とりあえず子供には人気らしい。
笹倉鉄平の絵を思わせるレストラン。 いい雰囲気だし、そのうち入ってみようかな。 でも、俺が食べるものがあんまりさ無さそうだよなぁ。
大江戸線大門駅A2出口。 階段の端に積んである土嚢は、流れ込む雨水が階段に溢れるのを防ぐものだろう。 無様なことこの上無しだ。 階段の端の溝を始めからもっと深くしておけばいいように思うのだが、そうなってないのは、雨量の読み違いか、実装のミスか。 まさかデザインを優先したってことは無いよな。
「消費者のくらしを守る正しい計量」 だそうだ。 ふふん。