打ち合わせ3件を都心で、うち2件は喫茶店でという、テレビの中のサラリーマンみたいな一日だった。 コーヒーの飲み過ぎで腹がタプタプする。
田町駅から最初の打ち合わせ先に歩いている途中で、痛車を見た。 光岡のラ・セードというクラシックカー風の白い車体に、VOCALOIDが。 ボンネットには初音ミク。 左のドアには鏡音リンとレン。 見えなかったが、右のドアにはきっと巡音ルカがいたのだろう。
実際に見て、何であれを 「痛車」 と言うのかがよく判った。 派手に目立ってはいるのだけど、見ているこっちが感じるのは 「あー…」 というガッカリ感。 磨き上げられた車体に、奇麗にきっちりと貼られた(塗装された?)キャラクター。 凄いとは思う。 でも、1mmも羨ましくない。 むしろちょっと気の毒になって、ただもう 「あー…」 としか出てこない。 そんな感じ。
痛い車にも色々ある。 判り易いところでは、珍走団の出っ歯竹槍。 デコトラもそうか。 公道レースで勝っただけ星のマークを貼付けた外車なんてのも、地味に痛い。 そして現代の痛車。 共通するのは、越えなくてもいい線をわざわざ越えてみせることか。 それぞれ方向は違うけど。
こうした人たちは、同好の仲間からの賞賛と、一線を越えない人たちからの軽い非難(?)と、どっちを求めてるんだろう。 もちろんどっちもあった方がいいんだろうけど、どっちかというと後者じゃないかって気がするな。